北海道大学/大学院教育学研究院/教育学部
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国際交流_ESD

ESDキャンパスアジア・パシフィックプログラム

ESDキャンパスアジア・パシフィックプログラムとは?

教育学部では,「社会の持続可能な発展にとって教育のもつ役割は何か?」を主題とした双方向型短期留学支援事業であるESD(Education for Sustainable Development:持続可能な発展のための教育)キャンパスアジア・パシフィックプログラムを,韓国・高麗大学校とソウル国立大学校,中国・北京師範大学,タイ・チュラロンコン大学及びロシア・サハリン国立大学の各教育学部と連携して2011年から毎年開催しています。

本プログラムへの参加が契機となり,本学学生と海外大学生が将来的に国家を越えての交流を継続することや,社会の持続可能な発展のために寄与できる「グローバル人材」として成長することが期待されます。

各年の詳細については、以下をクリックしてご覧下さい。

 ESDキャンパスアジア・パシフィック2023

   ESDキャンパスアジア・パシフィック2022

 ESDキャンパスアジア・パシフィック2021

 ESDキャンパスアジア・パシフィック2020

 ESDキャンパスアジア・パシフィック2019

 ESDキャンパスアジア・パシフィック2018

 ESDキャンパスアジア・パシフィック2017

 ESDキャンパスアジア・パシフィック2016

 ESDキャンパスアジア2015

 ESDキャンパスアジア2014

 ESDキャンパスアジア2013

 ESDキャンパスアジア2012

ESDキャンパスアジア・パシフィックプログラム2023

2023度は8月3日から9日の日程で行われました。

ESD2023 Campus Asia-Pacific Program

ESDキャンパスアジア・パシフィックプログラム2022

2022度は8月4日から10日の日程で行われました。(北大生11名,海外生32名)

 

 

ESDキャンパスアジア・パシフィックプログラム2021

教育学部では毎年,双方向型短期留学支援事業,ESD(Education for Sustainable Development)キャンパスアジア・パシフィックプログラムを5 か国 6 大学の間で開催しています。本プログラムは海外生活をサポートし合う「バディ・プログラム」を特徴としています。コロナウィルスの影響により,バディ・プログラムについては本年度は未実施ですが, 8 月17日から19日までリアルタイムオンライン及び23日までオンデマンドにて「オリンピズム,多様性,社会変革」をサブテーマとして実施しました。さらに,教育学院の授業科目「ESDキャンパスアジア・パシフィックプログラム2021 Ⅱ(ESDリーダーズグローバル教育プログラム)」を新規に開講し,下記の講義を共有しています。

第 1 日目は,イギリスのドゥ・モンフォート大学のマーティン・ポリー先生により,トップアスリートによる競技中心の近代オリンピックが相対化され,中世の商工業者組合が主要な参加の担い手となり,現在も英国コッツ ウォルズ地方のチッピングカムデンのお祭りとして親しまれている「コッ ツウォルズオリンピック」について講義されました。肥大化した商業主義,グローバル社会における利益誘 導に翻弄される近代オリンピックか ら,地域の人々にとって大切なスポーツ的営みに回帰するための歴史的視点がもたらされました。

第 2 日目は,カナダのマニトバ大学のラッセル・フィールド先生により「スポ ーツと社会正義,平和,開発とスポーツ」について講義されまし   た。SDGsの掲げる目標には平和で包括的な社会の促進が含まれています。スポーツを通じた人々の共同は紛争地域における国際問題解決や人権擁護に貢献する側面があります。同時に国際的なスポーツがもたらす問題点について指摘されました。また,英国のマルコム・マックリ ーン先生により, 世界の先住民族問題を含む,より包括的なSDGsと国際スポーツが抱える諸問題について講義されました。

オンデマンド講義では北大の柚木孝敬准教授が,心肺(全身)持久力の向上と疾病罹患率の関係について、山崎貴史講師が,オリンピックがもたらす都市空間の改良とそれによる社会的格差の観点について講義しました。これにより、ESDの基本理念と社会的取り組みの必要性を促し,社会文化 的・歴史的観点を踏まえた分析的な視野を養っています。

パラレルセッションでは,国籍・民族の境界を越えて議論できる小グループに分け,実践的な討論の機会を設け,受講者はその成果を最終日のグループ・プレゼンテーションで披露しました。

このようにコロナ禍にあっても,国際協働教育を推進し,これまでのESD プログラムの成果を踏襲しつつ,継続的な学習・研究の促進につながったと言えます。

(教育学院・教育学研究院・教育学部)

イギリスよりマーティン・ポリ―先生の講義

カナダよりラッセル・フィールド先生の講義

イギリスよりマルコム・マックリーン先生の講義

最終日のグループプレゼンテーションの様子

 

 

ESDキャンパスアジア・パシフィックプログラム2020

2020年度はコロナウィルスの影響で夏季の受入、秋季の派遣プログラムが中止されました。これにより夏季の北大プログラムは、北京師範大学、サハリン国立大学、ハワイ大学の学生と北大生が共に学ぶ、オンラインESDキャンパスアジアパシフィックプログラム(夏季北大プログラム)として、9月14日から16日の3日間の日程で実施されました(北大生8名,海外生13名)。

北大夏季プログラム

夏季北大プログラムは派遣先大学ごとに海外生活のサポートをし合う「バディ・プログラム」を特徴としてきました。本年度はこうした現地での交流を実施することができませんでしたが、オンラインによる3つの講義とワークショップで構成されたプログラムを実施することで、実りある機会となりました。

最初の講義はTeaching FellowであるTyrel Eskelson(教育学院)氏によるもので、人類と感染症の歩みを制度、経済ユニットとかかわる壮大な人類史の社会構造の問題として描き、ESDの基本理念と社会的取り組みの必要性を促す内容、“Sustainable Development as a Global Goal: Concepts Issues and Ideas”として提示されました。Jeffry Gayman教授(教育学院/メディア・コミュニケーション研究院)は、“Rethinking Sustainable Development Post-Corona from the Issues Made Visible (and Invisible ) through the COVID-19 Pandemic: with a focus on Indigenous Peoples”と題する講義を行い、感染症の問題は先住民族の社会的経済的格差の問題として顕在化されること、受講者にESDの問題を地域の中にある眼前の課題としてとらえることの重要性を促すものでした。ハワイ大学(ヒロ校)ハワイ語学部のYumiko Ohara准教授による”Socially determined health and wellbeing: COVID-19, indigenous communities and their languages and ESD”と題する講義は、ハワイ語と先住民族、感染症の問題を関連づけた歴史社会文化的脈絡を学習する好機となりました。以上は、北大生、海外生が身近な感染症の問題を社会文化的歴史的観点から捉えなおし、分析的な視野を養うまたとない機会となりました。

プログラムの後半では、ゲスト・ティーチャーであるDr Nanako Iwasa (北大専門研究員)による、課題解決に向けた若い学生の構想力を促すワークショップが実施されました。オンラインによるワークショップは小グループに分けたプロジェクト課題に取り組むことで、より実践的な討論と交流の機会を得、その成果を最終日のファイナル・プレゼンテーションを通して共有しました。以上、例年のように、受講者が札幌市や及び平取町におけるフィールドワーク実践を行うことができなかった一方で、オンライン技術を駆使したプログラムを通して、例年とは異なる角度からESD教育の深淵に触れる3日間を過ごしています。

このようにコロナウィルスの影響を教材とした本年度の取り組みは、これまでのESDプログラムの成果を踏襲するとともに、今後の継続的な議論形成につながっています。以上が、本年度のESDキャンパスアジアパシフィックプログラムの成果であったと言えます。

 

ハワイ大学ヒロ校より大原由美子先生のオンラインレクチャー

ソーシャルディスタンスを実践したワークショップの様子

海外協定校の学生のオンラインでの発表

北大生による発表の様子

ESDプログラム冊子PDF ESD2020 Campus Asia-Pacific Program

 

海外派遣プログラム

「次年度実施予定」

 

ESDキャンパスアジア・パシフィックプログラム2019

2019度は海外協定校5校と、提携校以外の中国・北京科技大学、南開大学、西安建築科技大学、西北師範大学、インドネシア・ボゴール農科大学の5校から海外生が参加し、2019年7月31日から9日の日程で行われました。(北大生9名,海外生25名)。

 

事前学習

事前学習の一環として、HUSTEP国際交流科目受講生と合同の「教育学国際講義」を開講しました。本講義は、「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」の制定にちなみ、「法と持続可能性」をテーマとしました。北海道のアイヌの現状について平取町在住の貝澤太一氏による講義を拝聴し、それをふまえて世界の先住民の直面する諸問題について受講者なりの回答が導き出されました。本講義は、昨年度に引き続き、市立札幌開成中等教育学校との高大連携の下で開催された、教育学部の学生と合同の英語によるコミュニケーション、プレゼンテーション能力の向上を目指した取り組みにあたります。

北大夏季プログラム

夏季北大プログラムは派遣先大学ごとに海外生活のサポートをし合う「バディ・プログラム」を特徴としています。留学生を出迎えることから始まり2日目はオリエンテーション及びキャンパスツアーののち、サマーインスティテュート招へい教員であるTyrel Eskelson特任講師(教育学研究院)によりESDの基本理念と社会的取り組みの必要性に関する講義、“Human Nature and the Role of Institutions in Society: What can diversity teach us about society? ” と、Sam Bamkin講師(De Montfort University/東京学芸大学)による“Values education: how school shape identity in Japan”が行われ、続く3日目にはJeffry Gayman教授(教育学院/メディア・コミュニケーション研究院)による講義、 “Thinking Through the Sustainability of Indigenous Peoples” が行われました。

本プログラムのもう一つの特色は、「北海道の先住民であるアイヌ民族の文化の理解及び彼らと共存・共生する日高管内平取町の地域振興とアイヌ政策推進について学び考える」という、受講者が社会文化的観点から地域の問題に即してESD教育を捉えるための、札幌市及び平取町におけるフィールドワークの実施です。今年度は、8月3日(土)に札幌市内に点在する博物館などを受講者がテーマを決めて訪問するアイヌ文化のミニフィールドワーク、および、2019年8月6日(火)からの1泊2日の日程での平取町フィールドワークを実施しました。

平取町フィールドワークでは、平取町やアイヌについてのGayman教授による講義を受講した上で、札幌市内フィールドワークを通じて考え出された質問を平取町の住民の方々に直接尋ねてみるという形式を取りました。平取町副町長遠藤桂一氏をはじめ平取町役場の職員のみなさん、萱野茂二風谷アイヌ資料館館長の萱野志朗氏、平取町にて農業と狩猟を行う貝澤太一氏・門別徳司氏,九州から移住して平取町に暮らす貝澤美和子氏といった、平取町においてそれぞれの立場からアイヌ施策に関与されてこられた方々からの生の声を聞くことができ、受講者からは熱心な質問が相次ぎました。フィールドワーク最終日には貝澤氏・門別氏のご指導のもとで、アイヌが山に狩猟に行く際に周囲の木や木の皮、蕗の葉で作る「クチャチセ」を受講者全員で作りました。この活動を通して、北海道の自然の中でアイヌが受け継いできた知恵について五感を通して学ぶことができました。

本プログラム9日目午後から、北大プログラムのまとめとして、受講生が6つのグループに分かれ、「先住民の知恵とSDGs」というテーマで最終報告を行いました。講義やフィールドワークで学んだことが十二分に発揮されただけでなく、受講者の自国での現状と照らし合わせ、白熱した議論が交わされました。報告会終了後は、受講生へ修了証書と記念品を授与し、実りある交流が達成できました。

学生によるプレゼンテーションの様子

貝澤美和子氏からのアイヌ文化に関する講和

平取フィールドワークでの様子

平取フィールドワークでのクチャチセ作り

ESDプログラム冊子PDF ESD2019 Campus Asia-Pacific HU Program

ESDキャンパスアジア・パシフィックプログラム2018

2018度はチュラロンコン大学を除く4校が参加し、2018年7月18日から27日の日程で行われました。加えて、新たな試みとして本プログラムを北海道大学サマーインスティテュートとして位置づけ、提携校以外の海外の大学からも参加可能としました。その結果、中国・浙江大学、南開大学、台湾・国立政治大学から各1名ずつの参加者を迎えることができました(北大生13名,海外生19名)。

 

事前学習

事前学習の一環として、HUSTEP国際交流科目受講生と合同の「教育学国際講義」を開講しました。本講義は、北海道命名150年にちなみ、「150年前の人々はなぜ札幌を居住地として選んだのか」という問いをめぐって考えるというものでした。北大植物園でのフィールドワーク、北海道のアイヌの現状について平取町在住の貝澤太一氏による講義を拝聴し、受講者なりの回答が導き出されました。本講義は、昨年度に引き続きスーパー・グローバル・ハイスクール指定校である市立札幌開成中等教育学校との高大連携の下で開催された、教育学部の学生と合同の英語によるコミュニケーション、プレゼンテーション能力の向上を目指した取り組みにあたります。

北大夏季プログラム

夏季北大プログラムは派遣先大学ごとに海外生活のサポートをし合う「バディ・プログラム」を特徴としています。留学生を出迎えることから始まり2日目はオリエンテーション及びキャンパスツアーののち,サマーインスティテュート招へい教員であるTyrel Eskelson講師(Eurocentres Language School)によりESDの基本理念と社会的取り組みの必要性に関する講義、“Enlightenment Values in the 21st Century: How can we achieve the Sustainable Development Goals by 2030?” が行われ、続く3日目にはJeffry Gayman准教授(教育学院/メディア・コミュニケーション研究院)による講義、 “Thinking through the Sustainability of Indigenous Peoples” が行われました。さらに、6日目の午後には大学院のプログラムである教育学院のサマーインスティテュートのために来日した4名の講師の基調講演を本プログラムの受講者とサマーインスティテュート科目を受講している大学院生が共に聴講しました。

本プログラムのもう一つの特色は、「北海道の先住民であるアイヌ民族の文化の理解及び彼らと共存・共生する日高管内平取町の地域振興とアイヌ政策推進について学び考える」という、受講者が社会文化的観点から地域の問題に即してESD教育を捉えるための、札幌市及び平取町におけるフィールドワークの実施です。今年度は、7月21日(土)に札幌市内に点在する博物館などを受講者がテーマを決めて訪問するアイヌ文化のミニフィールドワーク、および、2018年7月24日(火)からの1泊2日の日程での平取町フィールドワークを実施しました。

平取町フィールドワークでは、平取町やアイヌについてのGayman准教授による講義を受講した上で、札幌市内フィールドワークを通じて考え出された質問を平取町の住民の方々に直接尋ねてみるという形式を取りました。平取町副町長遠藤桂一氏、アイヌ施策推進課課長佐藤和三氏、萱野茂二風谷アイヌ資料館館長の萱野志朗氏、平取町にて農業と狩猟を行う貝澤太一氏・門別徳司氏といった、平取町においてそれぞれの立場からアイヌ施策に関与されてこられた方々からの生の声を聞くことができ、受講者からは熱心な質問が相次ぎました。フィールドワーク最終日には貝澤氏・門別氏のご指導のもとで、アイヌが山に狩猟に行く際に周囲の木や木の皮、蕗の葉で作る「クチャチセ」を受講者全員で作りました。この活動を通して、北海道の自然の中でアイヌが受け継いできた知恵について五感を通して学ぶことができました。

本プログラム8日目午後から、北大プログラムのまとめとして、受講生が5つのグループに分かれ、「先住民の知恵とSDGs」というテーマで最終報告を行いました。講義やフィールドワークで学んだことが十二分に発揮されただけでなく、受講者の自国での現状と照らし合わせ、白熱した議論が交わされました。報告会終了後は、受講生へ修了証書と記念品を授与し、実りある交流が達成できました。

平取町副町長およびアイヌ施策推進課課長との対話

クチャチセ作り

ESDプログラム冊子PDF ESD2018 Campus Asia-Pacific HU Program

 

ESDキャンパスアジア・パシフィック2017

事前学習

夏季北大プログラムの開催に先立ち、参加北大生を対象として教育学国際講義(ESD事前学習・夏学期1単位科目)をHUSTEP国際交流科目受講生などとの合同で開講しました。本講義においては、「社会的排除とソーシャル・ペダゴジー」、「SDGs」、「環境教育」、「先住民教育」といった、いずれもESDと深いつながりを持つテーマについて4名の教授・准教授による講義が行われ、本年度採用の外国人教員Tyrel Eskelson先生のサポートのもと、受講生同士で英語による議論が行われました。さらに本講義は、昨年度に引き続いてスーパー・グローバル・ハイスクールである市立札幌開成中等教育学校との高大連携による共同開講として実施されました。同校生徒が一部講義に参加したほか、受講生が同校へ訪問してESDについての研究報告を行いました。これらはいずれも教育学部学生の英語によるコミュニケーション、プレゼンテーション力量の向上を目指した取り組みとして展開されました。

 

夏季北大プログラム

高麗大学校(韓国)、ソウル国立大学校(韓国)、北京師範大学(中国)、サハリン国立大学(ロシア)から17名の学部生と北大教育学部の16名の学生、計33名による夏季北大プログラムが2017年7月19日(水)から28日(金)までの10日間の日程で開催されました。
本プログラムは派遣先大学ごとに海外生活のサポートをし合う「バディ・プログラム」を特徴としています。その精神に基づき、北大生が空港にて留学生を出迎えることからプログラムが始まりました。2日目の午前中にオリエンテーション及びキャンパスツアーを行い、午後からは本部局が開講する大学院生対象のサマーインスティチュート(SI)・プログラムの講師として来校中のJuha Hämäläinen先生(University of Eastern Finland、Finland)及びDaniel Schugurensky先生(Arizona State University、USA)による、ソーシャル・ペダゴジーとESDに関する基調講演と討議に参加しました。3日目の午前中には討議で得られた気づきに関する振り返りセッションがESD参加学生のみで実施されました。
本プログラムのもうひとつの特色は、北海道の先住民であるアイヌ民族・文化の理解とアイヌ民族と共存・共生する日高管内平取町の地域振興とアイヌ政策推進について学び考えるという、社会文化的観点から見たESDをテーマとしている点です。4年前から日高町や平取町におけるフィールドワークを実施し、北海道の自然環境を体感するとともに、アイヌ民族の歴史、文化、そして生活をさまざまな角度から学んでいます。
今年度は2017年7月22日からの2泊3日で平取町フィールドワークが実施されました。それに先立ち、ジェフリー・ゲーマン教育学院准教授監修のもとで北海道のアイヌの歴史や文化、現在置かれた状況についての事前講義が北大にて行われました。22日からのフィールドワークでは、平取町アイヌ文化保全対策課の吉原秀喜氏による「地域文化資源の保全・活用&ESD-北海道平取町のアイヌ文化環境保全対策の事例-」と題された講演に始まり、町立二風谷アイヌ文化博物館の見学、川上満・平取町長による「平取町における地域振興とアイヌ政策推進の取り組み」についての講演、 萱野茂二風谷アイヌ資料館にて館長の萱野志朗氏による氏の生い立ちを交えた講演を受け、アイヌの歴史と文化に対する理解を深めました。さらに、アイヌの伝統的料理を作る体験や、アイヌの歴史的史跡を徒歩でめぐるツアーなど、五感で感じるアクティブな学習をすることもできました。
本プログラム8日目の午後から、北大プログラムのまとめとして、受講生が6つのグループに分かれ、最終報告を行いました。報告では、基調講演、事前学習やフィールドワークで学んだことをふまえて、社会的発展を阻害する現在のさまざまな国際的問題について発表し、自国での現状と照らし合わせ、白熱した議論が行われました。
最終グループ報告会終了後は受講生に対し修了証書と記念品の授与が行われ、実りのある交流が達成できました。

プログラム冊子PDF ESD Campus Asia – Pacific HU Program 2017

 

 

派遣プログラム

本事業の特徴は双方向型短期留学であり、夏季北大プログラム終了後、北大生は2~4名の5グループに分かれて海外4大学へ派遣されました。訪れた現地では、各大学のバディと再会し10日間の秋季海外大学プログラムに参加しました。

報告会

2018年2月14日に、札幌開成中等教育学校の教諭・生徒及び平取町フィールドワークの講師の皆さんを招待して、最終報告会を行いました。

 

 

ESDキャンパスアジア・パシフィック2016

2016年のESDは、これまでも高麗大学校(韓国)、ソウル国立大学校(韓国)、北京師範大学(中国)、チュラロンコン大学(タイ)の各教育学部と連携して、2011年から毎年開催してきました。2016年は、これら海外 4 大学にサハリン国立大学教育学部(ロシア)が加わり、「ESDキャンパスアジア・パシフィックプログラム」として、新たな一歩を踏み出し、北大生20名、海外生20名が参加しました。

事前学習

本学で行う「ESD北大プログラム」の開催に先立ち,本プログラム参加学部生を対象とした教育学国際講義(ESD事前学習)を開講し,HUSTEP国際交流科目受講生と合同で,スーパーグローバルハイスクールである市立札幌開成中等教育学校との高大連携により同校教諭・生徒との協働開講が実現でき,英語によるコミュニケーション・プレゼンテーション力量の向上を目指した新たな取り組みを展開しました。

夏季北大プログラム

今年度 6 回目を迎える「ESD北大プログラム」は,Hokkaidoサマー・インスティチュート(HSI)と同期間の, 2016年7 月20日(水)から29日(金)までの10日間の日程で開催しました。初日の歓迎レセプションによりプログラムの幕が開き, 2 日目の午前中は,本プログラムの特徴である,学生が互いの海外大学に留学する際に生活者の視点で当地を体験できる,いわゆる「Buddy Program」によるキャンパスツアーを実施しました。また,午後にはHSI参加大学院生と合流し,オープニング基調討論において,世界の課題解決に貢献できるグローバル人材の育成にとって不可欠である「異文化理解」と「多文化共生」をテーマに議論が交わされました。引き続き 3 日目以降においても,初参加のサハリン国立大学のInna Korneeva准教授による講義「サハリンにおける異文化理解の現状」と討論,また,グループワークとして課題解決型教授法(PAL:Place-based Active Learning)を用いたグローバル的思考とローカル的実践の演習など,活発な学習を実施することができました。
本プログラムのフィールドワークとして, 5 日目から 1 泊 2 日の日程で日高管内平取町を訪れました。この研修では,川上 満平取町長より「平取町における地域振興とアイヌ政策推進の取り組み」について講演をいただきました。さらに,アイヌ文化の狩猟体験や萱野茂二風谷アイヌ資料館を訪れるなど,事前学習で学んだ内容をもとにアイヌ民族文化に対する更なる理解が深まりました。本プログラムの最終日には,北大プログラムのまとめとして, 5 カ国 6 大学の学部生たちが 5 つのグループに分かれ,最終報告を行いました。報告では,テロ活動への勧誘,東アジアの戦争と対立,田舎と都市部の教育の不公平さなどを各国でも話題となる共通のテーマについて発表し,自国での現状と照らし合わせ,白熱した議論が行われました。最終グループ報告会終了後は,アジアの 5 大学の学生に対し,修了証書と記念品の授与が行われ,実りのある交流が達成できました。

ESDプログラム冊子PDF ESD2016 Campus Asia-Pacific HU Program

派遣プログラム

本事業の特徴は双方向型短期留学であり,ESD北大プログラム終了後は,秋に北大生が 2 ~ 6 名の 5 グループに分かれて海外 5 大学への派遣が開始されました。訪れた現地で北大生が各大学の“Buddy”と再会し,10日間のプログラムに参加するものです。

報告会

2017年 2 月15日に学術交流会館において実施した全て英語による最終報告会では,北大プログラムと各大学プログラムで学習した内容について派遣グループごとに報告がありました。派遣された各国が抱える政治的,文化的,環境的課題が紹介されるとともに,グローバルな視点に立った解決策についての提案がなされました。さらに,事前学習で交流した市立札幌開成中等教育学校から生徒34名と教員 4 名が参加し,生徒による自主研究の成果のプレゼンテーションも行われました。報告会には,ソウル国立大学校師範大学から14名の学部生・大学院生・教員,並びに平取町フィールドワークで講師を務めていただいた萱野志朗氏,貝澤太一氏,門別徳司氏が参加され,鋭い質問やコメントをいただくとともに,活発な議論が行われました。
本事業は海外の有力協定校と連携し,個別大学の枠組みを超えて連携大学における教員・学生の相互交流と教育的資産の共有化を実現するキャンパス環境の創成を目的としています。教室におけるESD学習ばかりではなく,日常生活の共有を通して達成される学生の国際的な人脈形成によって,世界的課題である持続可能で安心・安全な社会と平和な世界をどのように構築するかを将来にわたって考え続けていける次世代の力量形成に大きな期待が寄せられています。

 

 

 

ESDキャンパスアジア2015

教育学院におけるESDキャンパスアジア・プログラム2015に向けた事前学習開催

教育学部は,「社会の持続可能な発展にとって教育のもつ役割は何か?」を主題とした双方向型短期留学支援事業であるESD (Education for Sustainable Development) キャンパスアジア・プログラムを韓国・高麗大学校とソウル国立大学校,中国・北京師範大学及びタイ・チュラロンコン大学と連携して,2011年から毎年開催しています。今年度の北大プログラムは8月19日(水)から28日(金)までの10日間にわたり実施されます。期間中には,韓国・高麗大学校よりBD Kwon 名誉教授をお招きしての基調講演,グループ演習・討議,フィールドワーク(日高管内平取町におけるアイヌ民族文化の体験交流),最終報告会などを予定しています。

今年度からは,フィールドワークにおいて,海外から来た学生に英語でアイヌ民族文化について説明できるよう「事前学習」を開催しました。7月14日(火),16日(木),21日(火)の3日間,アイヌアートデザイナーの貝澤珠美さんをお迎えして,アイヌ模様についての講義,デザイン作成の指導をしていただきました。初日はご自身の体験談とともにアイヌ模様について講義いただき,2日目は講義の内容をもとにデザインを考案し,3日目は考案したデザインを各々が持ち寄ったTシャツやカバーケースにペイントする実技を行いました。HUSTEP (Hokkaido University Short-Term Program) の学生も参加し,学生同士が英語で会話する場面も見られ,本番に向けて実りのある事前学習となりました。

今回作成した作品をきっかけに,8月の北大プログラムにおいて,アジアの4大学から参加する学生の仲間とともにアイヌ民族文化について,より深い理解に繋がることが期待されます。

 

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貝澤さんの講義に聞き入る参加学生

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デザインの様子

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ペイントの様子

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出来上がった作品

プログラム冊子PDF ESD Campus Asia HU Program 2015

 

ESDキャンパスアジア2014

ESDキャンパスアジア2014プログラム全日程を終了

教育学研究院・教育学院・教育学部は、「社会の持続可能な発展にとって教育のもつ役割は何か?」を主題とした双方向型短期留学支援事業であるESD (Education for Sustainable Development) キャンパスアジア・プログラムを2011年から開催しており、2015年1月30日、参加学部生の報告会の開催をもって平成26年度プログラムの全日程を終了しました。

本年度プログラムは、2014年8月17日から26日までの10日間にわたる北大集中サマーコースにより開幕し、アジアにおける有力学術協定締結校である韓国・高麗大学校、ソウル国立大学校、中国・北京師範大学、タイ・チュラロンコン大学の学部生20名(各大学5名)が集結し、本学部生19名と共に総勢39名が英語によるESD関連講義、演習、総合討議に加え、国立日高青少年自然の家における野外宿泊研修(1泊2日)に参加いたしました。

秋季には集中サマーコースに参加した本学部生が4グループに分かれて、アジア連携4大学へ短期留学し海外学生との再会を果たし、各々の大学の特色あるESD主題の集中コースに参加しました(9月4日~13日・チュラロンコン大学、9月21日~30日・北京師範大学、10月25日~11月4日・高麗大学校、12月11日~20日・ソウル国立大学校)。

本事業はアジアの有力協定校と連携し個別大学の枠組みを超えて連携大学における教員・学生の相互交流と教育的資産の共有化を実現するキャンパス環境の設営を目的としており、教室におけるESD学習ばかりではなく、日常生活の共有を通して達成される学生の国際的な人脈形成によって、世界的課題である持続可能で安心・安全な社会と平和な世界をどのように構築するかを将来にわたって考え続けていける次世代の力量形成が期待されています。

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北大集中サマーコース参加者の集合写真

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北大集中サマーコース最終発表会の様子

 

プログラム冊子PDF ESD Campus Asia HU Program 2014

 

ESDキャンパスアジア2013

ESDキャンパスアジア2013プログラム全日程を終了

プログラム冊子PDF ESD Campus Asia HU Program 2013

 

ESDキャンパスアジア2012

ESDキャンパスアジア2012プログラム全日程を終了

プログラム冊子PDF ESD Campus Asia HU Program 2012

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