入学してすぐ始まる全学教育科目には、次のような教養科目などがあります。
入学したばかりの学生に「大学とは何か、学問とは何か」という問題を具体的な経験を通して考えてもらうことがねらいです。
学問分野を越えた問題に関して、専門を越えた教員が分担・協力して講義します。
「思索と言語」「歴史の視座」「芸術と文学」「社会の認識」「科学・技術の世界」という5つの分野ごとに、数多くの講義があります。
どのような専門でも共通に必要とされる分野で、「体育学」「情報学」「統計学」「インターンシップ」などの授業が開講されます。
英語と初めての外国語(ドイツ語、フランス語、ロシア語、スペイン語、中国語、韓国語など)を学びます。
文系の新入生向けに、「人文科学の基礎」「社会科学の基礎」が開講されます。
2年次から専門科目が始まります。2年次の目標は「どんな方向をめざそうとするのか」を各自が発見することです。そのため、まず学部の必修講義「教育学概説」で、教育学の基礎を学ぶことができます。同時に選択必修科目として開講される多様な講義や実験・実習を履修していきます。
これと並行して「教育学基礎演習」を履修することになります。これは演習と呼ばれる報告・討論型授業の導入として開講され,演習の基本的スキルを学びます。
2年次後期になると「専門演習」が始まります。「専門演習Ⅰa」では複数の演習を受講し、教育学を構成する多様な分野にふれることで,人間の成長や発達を多角的に捉える手法や考え方を身につけることができます。
教育学部の最大の特徴は「専門演習」中心の少人数教育にあります。3年次前期も「専門演習Ⅰb」を複数受講しながら,問題関心を深めるとともに研究方法の習得を目指します。3年次後期の「専門演習Ⅱ」から一つのゼミに絞り、4年次の卒論執筆に向けて,学習・研究を進めることになります。
また、並行して関心のある分野の講義や実習を受講します。
4年次前期には「専門演習Ⅲ」を引き続き受講して研究を深め、さらに4年間の学修の集大成として,自分の問題関心を探求した卒業論文を執筆します。
人間の科学としての教育学を学修し,社会の様々な領域で教育の実践と改善に携わりながら,教育を通じて平和な世界の実現に寄与することを期待しています。
カリキュラムの概要 北大教育学部4年間のコースマップ
1年次 | 1学期 | 全学教育科目を広く学ぶことで一般的な知識習得を目指す | |
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2学期 | |||
2年次 | 1学期 | 2~3年次にかけて ・「教育学概説」で教育学の基礎を広く学ぶ。 ・多様な選択必修科目を通して,教育学を構成する 各専門分野の知識習得を目指す。 |
「教育学基礎演習」 ディスカッションの基礎を学ぶ。 |
2学期 | 「専門演習Ⅰa」 複数の研究分野の演習を履修し、研究方法を学ぶ。 |
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3年次 | 1学期 | 「専門演習Ⅰb」 複数の研究分野の演習を履修し、研究方法を学ぶ。 |
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2学期 | 「専門演習Ⅱ」 3年次1学期に履修した「専門演習Ⅰb」の中から「ゼミ」を選択し,「専門演習Ⅱ」として履修する。各専門分野に分かれて,卒論に向けて研究を開始する。 |
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4年次 | 1学期 | 卒業論文の作成 | 「専門演習Ⅲ」 「専門演習Ⅱ」で学んだことを発展させ,さらに研究を深める。 |
2学期 |