北大教育学研究院・教育学院・教育学部ではさまざまな国際交流を行っています。
具体的な活動内容については以下をご覧ください。
北大教育学研究院・教育学院・教育学部は創立以来世界の多くの国・地域の大学、教育機関や研究者と交流を重ねてきました。現在、北大教育学院・教育学部で学ぶ留学生の出身地は、8の国・地域です。
北大全体としての国際化の取り組みについては、以下をご参照ください。
https://www.hokudai.ac.jp/international3/internationalization/
https://www.oia.hokudai.ac.jp/cier/
・北海道大学短期留学プログラム(HUSTEP)
・日本語・日本文化研修(JLCS)プログラム
国際化の進展と、それに伴う国際的な研究交流が一段と深まるにつれ、教育学院・教育学部は海外の大学との交流協定・姉妹校提携にも積極的に取り組んできました。現在、北大としては51の国・地域、199機関と195の大学間協定を結んでいますが(2020年10月14日現在)、これらの大学間交流協定の他に、教育学研究院・教育学院・教育学部は以下の12の大学・研究機関と部局間交流協定(MOU)を結んでいます(2020年12月14日現在)。
それぞれの大学・研究機関との部局間交流協定締結(MOU)の詳細はこちらをご参照下さい。
ポートランド州立大学 教育学部(アメリカ・ポートランド) <教育学部 A> 1989/12/12-
ロシア国立モスクワ教育大学(ロシア・モスクワ) <教育学部 A> 1995/8/3-
リーズ大学 教育・社会科学・法学研究科(イギリス・リーズ) <教育学院 A> 2006/12/11-
高麗大学校 師範大学(韓国・ソウル) <教育学部 A> 2011/10/31-
公州大学校 師範大学(韓国・公州)<教育学院 S> 2012/2/7-
国立台湾師範大学 科学教育センター(台湾・台北)<教育学研究院 A> 2012/3/1-
中国人民大学 教育学院(中国・北京)<教育学研究院・教育学院 A,S> 2013/3/28-
チュラロンコン大学 教育学部(タイ・バンコク)<教育学研究院 A> 2014/5/12-
ソウル大学校 師範大学(韓国・ソウル)<教育学研究院 A> 2014/7/14-
北京師範大学 教育学部(中国・北京)<教育学研究院 A> 2014/12/26-
サハリン国立大学 教育学部(ロシア連邦・ユジノサハリンスク)<教育学研究院 A> 2016/3/2-
本学教員が世界中の大学や研究機関から招へいした世界の第一線で活躍する研究者とともに夏タームの6月~8月に最先端の授業を英語で行うHokkaidoサマー・インスティテュート(HSI)。本学のみならず国内外の大学に所属している学生が受講可能で,北大生にとっては,北大にいながらにして留学を体験できるプログラムです。
HSIは,2014年度に文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」事業・トップ型に採択された「Hokkaidoユニバーサルキャンパス・イニシアチブ(HUCI)」の4つの教育改革の一つとして2016年度からスタートし,本学が総力をあげて実施しています。専門分野でも異分野でも,きっとあなたが求めている授業があるはずです。さあ一歩踏み出して,海外の仲間とともに新しい体験をしてみませんか。
学部学生対象の科目は国際交流科目として,大学院学生対象の科目は大学院共通授業科目として開講されます。一部の科目は,開講学部・研究科等の専門科目としても位置づけられています。各科目の詳細は,本プログラムウェブサイトの科目情報のページで確認してください。4月以降は大学院共通授業科目のシラバスや国際交流科目のシラバスでも確認することができます。
2024年度の開講科目詳しくはこちらです。
東アジアにおける学校教育の現状と課題:格差是正と社会正義の実現から考える (1)/(2) | Hokkaidoサマー・インスティテュート(HSI) (hokudai.ac.jp)
人口崩壊問題と教育Ⅱ―身体と健康・福祉・ジェンダーの歴史学的考察― | Hokkaidoサマー・インスティテュート(HSI) (hokudai.ac.jp)
社会言語学と持続可能な教育―日本における言語とウェルビーイング (1)/(2) | Hokkaidoサマー・インスティテュート(HSI) (hokudai.ac.jp)
人口崩壊問題と教育Ⅰ―性差のなき社会と健全な出生率を考える― | Hokkaidoサマー・インスティテュート(HSI) (hokudai.ac.jp)
教育学院・教育学研究院では、2016年からHSIにて科目を開講しています。これまでのHSIの様子は、各年をクリックすると見ることができます。
HSI2018
HSIプログラム冊子PDF HSI2018 HU Program
HSI 2018(edu) スケジュールpdfファイルはこちら
教育学部では,「社会の持続可能な発展にとって教育のもつ役割は何か?」を主題とした双方向型短期留学支援事業であるESD(Education for Sustainable Development:持続可能な発展のための教育)キャンパスアジア・パシフィックプログラムを,韓国・高麗大学校とソウル国立大学校,中国・北京師範大学,タイ・チュラロンコン大学及びロシア・サハリン国立大学の各教育学部と連携して2011年から毎年開催しています。
本プログラムへの参加が契機となり,本学学生と海外大学生が将来的に国家を越えての交流を継続することや,社会の持続可能な発展のために寄与できる「グローバル人材」として成長することが期待されます。
これまでのESDの様子は、下記のページに掲載しています。
2020年9月30日(水)日本時間14:30-18:00開催のCold Land Seminar “Japanese-Russian collaboration in the North”, セクション2 The Northern communityに参加しました。このイヴェントはロシアの北東連邦大学North-Eastern Federal University主催, 北海道大学共催によるthe Northern Sustainable Development Forum – 2020の一部として開催されたものです。セクション2では、Jeffry Gayman教授(北大)とDeputy DirectorであるLena Sidorova氏(北東連邦大学)が共同して進行役を務めました。セッションでは北大からGayman教授とKeiko Ikeda教授がそれぞれの専門性の観点から報告を行い、北東連邦大学からはViktoria Mikhaylova准教授、Maria Pavlova 研究員からの研究報告がありました。報告では教育学部におけるESDキャンパスアジアパシフィックプログラムを通じたサハリン国立大学との短期留学プログラムの取り組みや昨年11月に開催された3大学(ウラル国立教育大学、サハリン国立大学、北海道大学)オンラインセミナーの様子についても言及されました。Gayman教授からは自身の先住民族問題を中心とした研究室の取り組みが紹介され、ロシア側と社会・文化・経済的脈絡に関する問題関心を共有し、持続的な連携の必要性が確認されました。また、本セクションではHaRP事業において新設されたセクション、“SDGs: Environment, Resource Development, Multicultural Education”にかかわるテーマについて議論されています。
教育学院・教育学研究院では、2018年10月9日に、国立嘉義大学(台湾)の視察団と、意見交換を行いました。
教育学部では「大学の世界展開力強化事業(ロシア)におけるHaRP専門セクション活動」として以下のような実績があります。6大学5か国間の双方向型短期留学支援プログラム「ESD Campus Asia Pacific」において協定校のひとつであるサハリン国立大学教育学部との交流を2017年度より開始しています。同時に「ESDグローバルパートナーシップ協同教育プログラム」として、同年、同大学との3か月間の単位互換・双方向型・短期留学プログラムも実施しました(学士課程の学生を2-4名派遣)。両プログラムは国連が掲げるSDGsを達成するための学びを異文化理解、多言語教育の観点から深め、実践経験を通じて、社会的教育指導者の育成を目的とする包括的な教育を目指すものです。特に3か月の交換留学プログラムでは教育学部の4分野(教育基礎論・教育社会科学・教育心理学・健康体育学)からいずれかの専門分野を選択し、SDGsの掲げる課題を高度な教育学統合を通じて学びます。教育学部における専門分野の学びを通じて、歴史的にも地理的にも関連の深い北海道とサハリンの架け橋となる日露の将来に備えた人的交流を促し、視野の広いグローバルな人材育成をねらいとしています。
教育学院・教育学研究院では、2017年4月19日に、ナコーンパトムラチャパット(NPR)大学大学院教育学院(タイ)の教員6名、博士課程大学院生19名、職員2名、合計27名から構成される視察団の訪問を受け、教育学部大会議室において学術交流プログラムを開催しました。NPR大学は、バンコクから西へ約60kmに位置するナコーンパトム県にあり、前身は教員養成を目的とした教育大学で、2006年に5学部(教育、科学技術、人文社会学、経営学、看護学)からなる総合大学としてナコーンパトム大学と統合されました。
学術交流プログラム当日は、9時30分より小内透教育学研究院長の歓迎挨拶に始まり、引き続き本学院国際交流委員会委員長・水野眞佐夫教授から、本学のWebサイト(英語版)を活用し、本学と部局の研究教育の現状が紹介されました。また、視察団を代表して、Pitchayapa Yuenyaw准教授によるNPR大学紹介の後、午前中最後のプログラムとして、Jittirat Seanglertuthai准教授から教科指導法に関する最近の研究成果を報告いただきました。エンレイソウでの昼食会では、NPR大学の視察団に本学院国際交流委員会委員7名、教職員2名、大学院生4名が加わり、闊達な情報交換及び交流を行うことができました。午後のプログラムでは、本研究院・横井敏郎教授による日本の教育制度と課題についての報告の後、両国における教育制度、研究領域、大学院の教育プログラム等についての積極的な質疑応答と討議が行われました。当該視察団の博士課程大学院生全員がタイの地域社会における義務教育・高等教育を担う教員、学校長、教育委員、大学教員という布陣であり、教育行政・学校管理だけでなく地域と密接に連携した取り組みの重要性も議論されました。
現在、タイ・ナコーンパトムラチャパト大学とは大学間交流協定及び部局間交流協定は未締結ですが、今回の訪問を受けて、北海道大学サマーインスティチュートへの大学院生の派遣、教員の研究交流等の実績を今後積み上げることにより、国際的パートナーシップについての可能性が議論できることを期待して両大学の学術交流プログラムを閉幕しました。
教育学研究院・教育学院・教育学部は、2015年1月26日午後、ソウル国立大学校師範大学から副学長Jeong Yong KIM教授を団長とする教員7名、同付属小学校校長・中・高等学校教員5名、同大学職員2名の合計14名を迎えて”Education and Future of Asia”と題した学術交流会を学術交流会館において開催しました。交流会に先立って、ソウル国立大学校師範大学の一行は,当日の午前中、文部科学省よりスーパーグローバルハイスクールの指定を受けている札幌開成高等学校を部局教員2名(白水浩信准教授、水野眞佐夫教授)とともに訪問し、石黒清裕校長と網谷和彦副校長による高校の概略紹介と施設・授業を見学しました。
この後に行われた学術交流会では、小内透研究院長とKIM副学長の挨拶を皮切りに、セッション1「思春期の発達と行動」、セッション2「身体運動・スポーツと個人・社会」が開催され、各セッションでは両大学教員1名ずつの研究発表に続いて活発な質疑応答が行われました。最終セッションでは、本部局が主幹となりソウル国立大学校師範大学を含むアジア4大学(高麗大学校師範大学(韓国)、北京師範大学(中国)、チュラロンコン大学教育学部(タイ))との連携により2011年から実施している学部生双方向型短期留学支援事業であるESDキャンパスアジア・プログラムの成果と展望について、また、2008年より本部局の教員とソウル国立大学師範大学が中心となり毎年定期的に開催されている理科教育に関わる国際シンポジウムの実績と今後の展望がそれぞれ報告されました。
今回の学術交流会の開催により両校の教育研究交流事業の持続的発展について合意することができ、今後の教員及び学生のさらなる活発な交流の継続が期待されます。
ハワイ大学ヒロ校への留学経験
私は、北海道大学の交換留学制度を利用し、2013年1月~2013年12月までアメリカ合衆国ハワイ大学ヒロ校に留学しました。将来、世界中の人と関わる仕事がしたいと思い、その為に新しい常識や価値観に触れ、柔軟な考え方を身につけることが大切であると考え、留学を決めました。
1年間の留学を通して得た成果は3つあります。1つ目は、専門外の知識の獲得です。留学先では、海洋学や民族学、ハワイ語等、ハワイだからこそ学べる専門的な授業を取り、新しい世界を知ることができました。2つ目は、人脈です。現地の友人や世界中からの交換留学生との出会いは、毎日をとても充実させてくれました。また、そうした出会いが新たな出会いを生みだしてくれることも沢山ありました。特に帰国後は、国際関連のイベントや集まりに呼ばれることも多く、そこで知り合った人達にも良い刺激をもらっています。そして3つ目は、自分の世界が広がったことです。日本から遠く離れた場所についても関心を持ち、広い視野で物事を考えられるようになりました。そして、海外で生活して初めて、日本を客観的に捉え、日本や自分自身を見直すことができました。
留学後は、もっと世界を知りたいという思いで、E S D キャンパスアジアに参加し、タイのチュラロンコン大学に短期留学しました。今後も、国際交流に積極的に関わり、常に目標を持って生活していきたいです。
ESD Campus Asia
私はESDキャンパスアジアプログラムで一昨年に韓国のソウル大学校に、昨年中国の北京師範大学に短期留学してきました。このESDキャンパスアジアプログラムは教育学部が主催する国際交流プロジェクトで毎年北大をはじめ韓国の高麗大学、ソウル大学校、中国の北京師範大学、タイのチュラロンコン大学の学生が8月下旬に北海道大学に集まりESD(持続可能な開発のための教育)について英語で授業を受け、学生同士で議論し、それを学生全体の前で発表するプログラムです。そして、北海道大学の学生は9月以降にアジアの各大学に2週間ほど派遣され今度は現地の大学でESDについて学びます。私はソウル大学校でデータに基づいて人類はどのような課題に直面し、30年後の世界はどのようになるのか、ということをソウル大学校の学生と考えました。また北京師範大学では中国での環境教育の取り組みについて学びました。このプログラムの中で、海外の学生と一緒に学ぶことを通じて国際的な視点をもちながら相手の考えを聴き、自分の考えを発信することの重要性を実感しました。また、授業後には文化交流を通じて、日本の魅力を伝え、相手の国の文化を学ぶことができます。私も日本では留学生と一緒に札幌観光をし、韓国ではソウル観光、中国では万里の長城をはじめ数々の世界遺産に連れて行ってもらいました。留学生と深い交流ができるプログラムなので、教育学部生になったらぜひ参加してみてください!
留学とは異なる選択肢の魅力
僕は留学ではなくバックパッカーという形で、欧州16ヶ国を巡って一人旅をしてきました。どうして一人旅をしようと思ったのか、正直に申し上げると確固たる理由はありません。ただ子どもの頃から海外やその街並みに強い興味があり、およそ一般の大学生が持ち合わせているものよりも強い、欧州への憧れがあったのでしょう。気付けば自分の欲求に従って行動していた。これが最も相応しい表現です。
欧州にはたった5週間しか滞在できませんでしたが、留学や通常の旅行では体験出来ないような素晴らしい出来事が多々ありました。その中でも特に印象深いのは、イタリアのクレモナという街を訪れた時の事です。ひょんなことからそこのレストランでヴァイオリンを弾かせて頂く機会がありました。演奏をしながら周りを見てみると、そこには人種も国籍も階級も違う人々が音楽を通じて一体となっている光景が広がっていました。人と人とはこうも簡単に壁を乗り越えて繋がることが出来るのだと肌で実感した瞬間でした。
この旅で僕は学術的なことをあまり多くは学んでいません。しかしながら上記の様に現地の人びとと触れ合い、自分の足で各地を周り、自分の眼でものを見ることで、文献や資料からでは学べない多くの社会的なことを学びました。これらの経験値は帰国した後の生活でも活きていますし、これからも僕の中で重要な位置を占めるでしょう。