北海道大学/大学院教育学研究院/教育学部
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学院長・学部長の挨拶

 大学は、人類の知的探究における格闘の歴史と蓄積を受けとめつつ、現代的な状況の中でそれをとらえかえしながら、新たな問いをきりひらいていくことを応援する場です。その中で教育学院・教育学部は、教育とは?大学とは?人が学ぶとは?育つとは?といった、問うこと自体が意味を持つような根源的な問いや、異なる他者との対話や共存はいかに可能か?平等な社会とはどのようにありうるか?といった具体的な営為の構想をも含む理論的・実践的な問いなどを共通の関心としながら、教員・院生・学生それぞれが様々なアプローチでそれに挑んでいる場と言えます。

 このような挑戦にあふれた場を可能にするには、専門的な研究を深めることができることとともに、研究領域を超えて横断的・学際的な視点からものを見る機会が豊かにあることが肝要となります。教育学院・教育学部には約30人の教員がいますが、その研究分野は、生涯にわたる人間の心身のいとなみから、家族・職場・社会・国家といった社会集団や組織のありよう、それらの根底にある思想や歴史、政策・制度から教育実践まで広範囲にわたっています。そして、それらが相互に関係しあいながら総体としてゆるやかに一つのまとまりとなって教育学院・教育学部を構成しています。このような場に身をおき、また自身もこの場をつくっていくことを通して、院生・学生の皆さんには、専門的かつ多角的な探究を可能にする道がひらかれていると言えます。本学院・学部の学生・院生の人数が、学部は1学年あたり約60名、大学院は45名と比較的少ないことも、それを後押しすることにつながるといえましょう

 大学院・学部での学びを経て巣立っていかれた多くの卒業生は、その後、大学等の研究者や学校教師はもとより、国家公務員や地方自治体職員として、保育・教育や社会福祉の専門職として、企業や組織の担い手として、その他、社会の各所で様々な役割を担っておられます。大学院・学部の設置から70年を超えた今日、これまでの歩みを引き継ぎながら、私たち北海道大学教育学院・教育学部は、大学が担う社会的責務にこたえるべく、なおいっそう尽力いたします。

 このような私たちと一緒に、ぜひ新たな問いに挑戦し、ともに学んでみませんか。新しい仲間の皆さんと出会えることをお待ちしています。

 

教員を代表して
辻 智子
(2024年度、教育学院長・教育学部長)

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