北海道大学/大学院教育学研究院/教育学部
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就職状況について

教育学部を卒業して

学校の教員をはじめ、 様々な道に進んでいる教育学部の卒業生。
多彩な進路を紹介します。

近年の修了生の主な就職先(2019~2021年度)

教員
北海道真駒内養護学校、沼津市立太平中学校、北海道新篠津高等養護学校、大宮開成中学・高等学校、中学校、佐藤栄学園(栄東中学・高等学校)、特別支援学校、北海道公立学校教員、学校法人三幸学園
教育・学習支援
株式会社日本入試センター、学校法人高宮学園(代々木ゼミナール)、株式会社秀英予備校、学習塾、株式会社進学会ホールディングス、株式会社ウィルウェイ
公務
札幌家庭裁判所、厚生労働省、札幌家庭裁判所調査官補、北海道地方更生保護委員会、陸上自衛官、北海道開発局、札幌少年鑑別所、北海道厚生局、東京都特別区心理職、北海道庁、石川県庁、北海道教育委員会、札幌市役所、山梨県公務員、愛媛県庁、富山県庁
医療・福祉
社会福祉法人北摂杉の子会、日本年金機構、県職員
金融・保険業
株式会社商工組合中央金庫、日本政策金融公庫、北海道銀行、日高信用金庫、日本生命保険相互会社、三井住友海上火災保険株式会社、明治安田生命保険相互会社、東京海上日動火災保険株式会社
製造業
日立製作所、森永製菓株式会社、三菱重工業株式会社、サミー株式会社、凸版印刷株式会社、旭化成株式会社、武田薬品工業株式会社、アルインコ株式会社、新光電気工業株式会社、トヨタ自動車株式会社、トヨタ自動車北海道株式会社、大東化学株式会社
運輸業・不動産業・建設業
北海道エアポート株式会社、小田急電鉄株式会社、北海道セキスイハイム株式会社、株式会社カチタス、株式会社リオ・ホールディングス、鹿島建設株式会社、三機工業株式会社、森の木建築工房株式会社
専門・サービス業
株式会社CBホールディングス、リージョンズ株式会社、株式会社パソナ、株式会社パフ、楽天グループ株式会社、株式会社電通PRコンサルティング、株式会社パソナグループ、家庭裁判所調査官補、株式会社オカモトホールディングス、アクセンチュア株式会社、株式会社日本SPセンター、株式会社SHIFT
卸売業・小売業
株式会社赤ちゃん本舗、株式会社ニトリ、株式会社フクヤ、アスクル株式会社、株式会社京王百貨店
情報通信業
株式会社セプテーニ・ホールディングス、株式会社北海道新聞社、アジアクエスト株式会社、NEC ソリーションイノベータ株式会社、富士ソフト株式会社、株式会社クレスコ、株式会社NTT ドコモ、総務省北陸総合通信局、株式会社NTT データMSE 、株式会社ホワイトプラス、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社、富士通株式会社、日本放送協会、北海道放送株式会社
その他
北陸電力、北こぶし知床ホテル&リゾート

さまざまな場所で社会に貢献する卒業生

学校の教員をはじめ、様々な分野に就職する人、進学する人。 教育学部卒業生の進路は多様です。

子どもたちと「学び」共に成長する日々 ―教員―

齋藤 めぐみさん 学習授業論ゼミ(2021年度卒業)

勤務先:弟子屈町立弟子屈中学校 教諭

【仕事】3学年(計5クラス)の国語の授業を担当しています。校務分掌業務は、総合学習や行事などの学年の業務、通知票発行やテスト印刷など。また、放課後や土日は吹奏楽部の指導を行っています。
   教員を志望しており、教員になるための知識だけでなく、心理学や社会学、行政などさまざまな視点から教育について考えたいと思い、北大教育学部に進学しました。卒論では、「文章(特に文学作品)を読む」ときに、初めて読む経験(初読)を大切にする実践方法である「一読総合法」の重要点、実際の授業でどのように取り入れるべきかなどについて研究しました。
  教育学部の4年間で、生徒を見る視点や授業のあり方、社会と学校の関わりなど、幅広い分野で色々なことを考え、学びました。今でも授業の準備をするときには、常に卒論の内容を念頭に置いています。
  日々、予想できないことが起きるのが教員の仕事の面白いところ。「この子達ならこのようなことを考えるだろう」と思っていても、その予想を上回る言葉が返ってくることが何度もあります。目の前の子ども達は日々変化しているので、教員の仕事に完成やゴールはありません。自分も子ども達と一緒に成長していけるよう、よりよい授業を目指し、研究し続けようと思っています。
  「教育」は、「教えてあげる」という一方的なものではありません。相手に「教える」前に、自分が相手を「知る」必要があります。つまり、「教育」は「学ぶ」ことだと私は考えています。そしてそれは、教師だけが行うことではありません。人と人が関わり合うときは、必ずそこに「学び」があります。
  どんな職業を目指していても、何も目指していなくても、教育学部で「学ぶ」ことは必ず人生を豊かにします。北大教育学部で「学び」について学んでみませんか?

誰かの人生に揺さぶりをかけるような広い視野で番組作りを ―企業―

 

 大木 隆史さん 職業能力形成論ゼミ(2021年度卒業)

勤務先:日本放送協会(NHK)   福岡放送局コンテンツセンター制作 ディレクター

【仕事】テレビ番組を制作しています。上司に番組や企画の「提案」を提出し、採択されたら取材・ロケを行って、編集をして、番組を作ります。ディレクターとして、全ての過程の中心に立ち制作を進行しています。
  高校時代は社会学にも教育学にも興味がありました。教育学部ではどちらの興味も叶えられそうだと思い進学を希望しました。そのような中、浪人を経験し、焦りも伴い「いい大学に入らないと不幸になる」と思い込んでしまいます。しかし、大学に入学して大学生活やアルバイト、ボランティアなどでの人との出会いを通し、自身が抱いていた「不幸観」は、狭い視野によるものに過ぎないと気がついたのです。
   自分が人とのふれあいの中で気づきを得たように、テレビ番組を通して、他人の人生をのぞき見し、触れることができます。「自分も誰かの人生に揺さぶりや衝動を与え、前向きになってもらえるような番組を作りたい」と思い、テレビ局を志しました。また、落語研究会に所属し、夢中でネタを作り披露し笑ってもらったことも、この仕事に興味を持った動機です。
  主に教育社会科学分野のゼミや講義の中で身につけた、自分の目に見える範囲よりももっと幅広い視野で、他者の立場に立って物事を考えようとする姿勢は、今の仕事に活きています。仕事の一番面白いところは、自身の持つ興味関心や社会に対する問題意識・そして自分の「好き」を追求できること。大変なことも多いですが、放送後の達成感はひとしおです。
   数年間の大学生活を通して何を得られるのか、それは周りの誰でもなく、自分次第です。ぜひ、「自分は卒業するまでに何を成し遂げたいのか」を一度立ち止まって考えてみてください。私は、北大教育学部で4年間を過ごせてとても良かったと思っています!

多岐にわたる就職先

卒業生の就職先は多様で、教師を始めとする教育に関わる専門的な職業だけでなく、公務員や一般企業を選ぶ人もいます。最近では一般企業を選ぶ人が主流になっていて、人材育成を始めとした人事・総務の部門に配属されることが多くなっています。

困難な境遇の子どもたちと共に成功する日々 ―地域―

満保 裕太さん 運動生理学ゼミ(2017年度卒業)

勤務先:社会福祉法人黒松内  つくし園 児童養護施設黒松内 つくし園

【仕事】登校・掃除・学習・遊びなどの生活支援、家庭や学校・児童相談所・病院などの関係機関との連絡調整を通じて子どもの自立をサポートしています。
  自分がやりたいことを見つけたいと思い、北大教育学部へ進学しました。北大教育学部は、規模の小さい学部なので、学年の垣根を超えて非常に仲が良く、先生方も親身に関わってくださいました。一緒に駅伝大会に参加したのは良い思い出です。
  自分は多くのことで恵まれてきたと感じていたのと同時に、それとは逆の境遇で生活せざるを得ない人達がいるとも思っていたので、そういう人達を助ける仕事に就きたいと漠然とした考えを持っていました。3年次に家庭福祉分野の授業を受けた際、児童養護施設について知りました。
   4年次になり参加した法人の説明会で、職場体験を勧められました。施設で知り合った子ども達からもらった「また会える?」の言葉が忘れられなく、就職を決めました。黒松内は人口3,000人にも満たない小さい町ですが、法人創設者の多大な貢献から福祉の考えが町全体に浸透しており、町自体にも大変魅力があります。
  この仕事の魅力は、子どもの成長を身近で感じられること。苦労することも多い分、子どもと分かち合う喜びもひとしおです。 教育学部で、物事に多角的な視野を持つことを学びました。その学びが、例えば、子どもの問題行動があったとしても個人要因だけではなく、環境要因にも注目してより良い支援を考えることに繋がっています。
  施設を退所した子が自信を持って社会に出ていけるようにすることが、仕事の目標です。 ぜひ、北大教育学部に来て、自分が本当にやりたいことを見つけてください!

大学で学んだ心理学で紛争や事件の解決に ―専門職―

 

 井上 華さん 教育臨床心理学ゼミ(2021年度卒業))

勤務先:札幌家庭裁判所

【仕事】家庭紛争や非行問題の当事者や関係者と面接を行って、心理的な分析をしながら、紛争や事件の原因となった動機、人間関係、生い立ち、家庭環境などを調査し、問題解決のために必要な検討を行い、裁判官に伝える仕事です。必要に応じて、当事者に教育的な助言・援助を行なうこともあります。
  大学入学時は、将来像が漠然としていたので総合入試文系で入学し、その後、アルバイトを通じてさまざまな子どもたちと関わった経験から、子どもの福祉のために心理学を活かせる仕事に就きたいと考えるようになりました。大学2年時に家裁調査官という仕事を知り、父母の紛争下にある、不適応状態にある等の理由で困っている子どもや、その家族に関わることができる仕事だと感じ、本格的に目指し始めました。
  北大教育学部では、心理専門職の資格を取るための勉強ができるだけではなく、福祉学や社会学など、いろいろな観点から、社会の実情を学べるところが魅力的です。時には難しいケースに出会うこともありますが、問題の実情をより正確に理解するために、心理学だけではなく、貧困やジェンダーなど多方面から社会や人間について考えたことが役立っていると感じます。
  この仕事では、幼児から高齢者まで幅広い年代の、さまざまな環境にある方と出会います。仕事を通じて学ぶことは多く、家裁調査官の仕事が自分自身の成長につながっていると感じます。また、当事者に働き掛けた結果、少しでも事態がより良い方向に向かうことがやりがいです。
  北海道大学で4年間過ごせたことは、人生の財産だと、卒業した今でも強く思います。迷っている方がいれば、ぜひ北大教育学部に進んでみてください。きっと素敵な経験ができると思います。

教育学院を卒業して

修士課程

修士課程修了者は、博士後期課程へ進む者と、高度な専門家・職業人として学校、病院、官公庁、諸施設などへ就職する者がいます。

  H28年度 H29年度 H30年度 R元年度 R2年度 R3年度
進学 7 7 11 5 4 7
就職 23 12 24 21 26 23
その他 15 15 14 12 15 12
修了者数(合計) 45 34 49 38 45 42

主な就職先

  • (株)ガイア
  • 札幌市こども未来局児童福祉総合 センター
  • 健康保養ネットワーク
  • 千葉県立中学校
  • (株)エコノミック
  • 三菱東京UFJ銀行
  • 松島耳鼻咽喉科
  • 札幌市役所
  • 北海道庁
  • 北海道心身障害相談所
  • 静岡県立高等学校
  • 北海少年院
  • 札幌白陵高等学校
  • 西の里中学校
  • 北星学園大学短期大学部
  • 天使病院
  • 北海道教育庁
  • 陽願寺
  • SMBC日興証券株式会社
  • 株式会社ヨドバシカメラ
  • 札幌大谷大学
  • 金子コード株式会社
  • 北海道立子ども総合医療・療育センター
  • 私立北海道龍谷学園,双葉中学校・ 高等学校
  • 北海道余市養護学校
  • 北海道手稲高校
  • 岐阜県教育委員会
  • (社)北翔会 札幌乳児院児童家庭支援センター
  • (社)札幌育児園
  • (株)ボーネルンド
  • (社)横浜市リハビリテーション事業団
  • 新華書店(中国)
  • 北海道新聞社
  • (株)ニトリ
  • (社)ゆあーず
  • 札幌日大中学・高等学校
  • 星野リゾート(株)
  • (社)はるにれの里
  • 札幌稲雲高校
  • (株)シャープ
  • トライアルカンパニー(株)
  • (株)東芝
  • 三重大学
  • 旭山病院(地域医療連携室)
  • 札幌藻岩高校
  • 札幌市立北九条小学校
  • 札幌市立あいの里西小学校
  • こやま小児科(和歌山県)
  • ルスツリゾート
  • 恵庭市役所
  • 光塩学園女子短期大学
  • 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
  • 北海道高等学校
  • 東旭川農業協同組合
  • 札幌創成高校
  • 理学療法士(札幌市内の医療機関)
  • (株)沿海調査エンジニアリング
  • 石狩南高校
  • 新日鐵住金(株)
  • オープス(株)
  • 西小樽病院(臨床心理士)
  • 旭川市立六合中学校
  • (株)日立製作所
  • 北海道家庭学校
  • NPO法人 川沿あすなろ児童育成会
  • 中国銀行(Bank of China)
  • 北海道セイカン工業(株)
  • 北海道大学(事務職員)
  • 立命館慶祥中学・高校
  • 横浜市立大学
  • (社)横浜やまびこの里
  • 医療法人社団 北海道こども心療内科 氏家医院
  • (株)ツーリストエキスパーツ
  • 星野リゾート
  • ときわ病院(札幌市)
  • 札幌市立藻岩中学校
  • あいおいニッセイ同和損害保険(株)
  • 一般社団法人 農山漁村文化協会
  • 札幌東商業高校
  • NPO法人コミュニティーワーク研究実践センター
  • 札幌国際大学短期大学部
  • 北海道厚生農業協同組合連合会(JAグループ)
  • 札幌徳洲会病院
  • 小樽市役所
  • 北海道大学病院
  • 明治安田生命
  • 北海道武蔵女子短期大学
  • 旭川医科大学病院
  • コーチ・ジャパン
  • 旭川育児院
  • 三省堂書店
  • 北海道立特別支援教育センター

修了生の声

研究のスキルを現場の実践に活かしたい

大村 龍之介(2016年度 修士課程修了)
所属:生徒指導論

大村 龍之介さん

勤務先:東京都庁(事務) 

 学部時代は北大文学部で、若者言葉の言説について理論的な研究をしました。大学院でさらに、若者について教育との関 連で社会学的観点も含めて調査主体の研究をしたいと思い、 北大教育学院に進学しました。
 修士課程では、高校の鉄道研究部に所属する子どもたちが、どのような理由で部活動に関わり継続しているかについてインタビューを行いながら解明する研究をしました。研究を通して、社会で生活されている方や社会そのものに対しての偏見や思い込みをなるべく排除して捉える視点や、得られたデータを整理し示唆を与えるものにしていくスキルを得ました。このスキルは、就職後、地域の課題を中立的に捉え、多方面に働きかけていく際に重要なものであると考えています。学問は現実の課題や現場の実践に示唆を与えるものですが、そういった示唆を具体的な改善に結びつくように接続させることができるようにしていきたいです。
 北大教育学院は研究フィールドが多様であるばかりか、大学院までの経歴が様々な人が集まっています。そのような方々との貴重な出会いを通じて考え、悩み、それでもなんとか前に進んでいこうとする。そんな経験を通じて、修了後には入学前とは違った自分の成長が得られると思います。是非、北大教育学院で、色々な先生方や院生の話を聞いて自分が何をしたくて、実際にできるのかその可能性を探してみてください。

博士課程

博士後期課程を修了者の多くは、大学や研究所等の教員、研究職・専門機関等の専門職についています。

    H28年度 H29年度 H30年度 R元年度 R2年度 R3年度
就職 大学・短大 4 5 7 2 6 2
中学・高校等の教諭 1 1 0 1 1 0
病院 0 0 0 0 0 0
民間企業等 1 1 0 0 2 1
その他 4 1 2 7 2 4
修了者数(合計) 10 8 9 10 11 7

主な就職先

  • 江別市市民活動センター
  • 高崎健康福祉大学
  • 北海道開拓の村
  • 札幌市立高等学校
  • 札幌国際大学
  • 新見公立短期大学
  • 北海道立療育センター
  • 北海道大学
  • (独)日本スポーツ振興センター
  • 筑波大学
  • 宮崎大学
  • 立正大学
  • 北翔大学
  • 福井大学
  • 星槎大学
  • 北海道文教大学
  • 富山大学
  • 北海道(高校教諭)
  • 北海道医療大学
  • 名寄市立短期大学
  • 大正大学
  • 特別支援学校(小学校)
  • 札幌市(中学校教諭)
  • 医療機関(医療相談室)
  • 札幌大学

修了生の声

大学院での基礎研究と臨床実践の両立を活かして

奥村 安寿子(2014年度 博士後期課程修了)博士(教育学)
所属:特殊教育・臨床心理学

奥村 安寿子さん

勤務先:国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所 知的障害研究部 

 修士課程への進学は、学部に入学した当初からほぼ決めていました。教育や子どもに関わる研究をし、専門的な知識や経験を得たいと思っていました。
 大学院で所属していた特殊教育・臨床心理学研究グループ※ では、基礎研究(認知心理学や脳科学の手法を用いた実験研究)と臨床実践(発達障害のある子どもの学習・生活・対人支援)の両方を展開していました。私もその2つを両立させることを目 指していましたが、修士の時に臨床実践に多くの時間を費やし、基礎研究が十分に出来ませんでした。そこで、本格的な基礎 研究を行うために、博士後期課程へ進学しました。
 このように臨床とのつながりを見据えながら基礎研究を進めてきたことが、今の仕事に役立つ重要な思考回路を作ったのだと思います。
 教育の現場から離れた場所での基礎研究は、一見実用的な意 義を欠くように見えるかも知れませんが、教育の様々な対象や現場に幅広く適用できる知見を生む可能性を持っています。北大教育学院では、基礎研究だけでなく、実践の場や現場経験者 と関わる機会も多いので、研究と実践の両面から教育に対する 専門性を高めていけると思います。

※現在の視知覚認知過程論と特殊教育・臨床心理学を合わせたものに相当


大学教員・研究者に向けての経験を積む環境

石原 暢(とおる)(2016年度 博士後期課程修了)博士(教育学)
所属:体力科学

石原 暢(とおる)さん

勤務先:北海道大学大学院 教育学研究院専門研究員 

 北大理学部数学科に所属していた学部時代に、テニスインストラクターのアルバイトを通してスポーツと子どもの発育・発達の関連に興味を持ち始めたことから、修士課程から北大教育学院に進学しました。
 博士論文は、テニススクールに通っている小中学生を対象 に、テニスレッスンが高次認知機能(問題解決、論理的思考、計画など目標志向的な制御を支える機能)へ及ぼす効果についてまとめました。まさにスポーツと子どもの発育・発達の関連についての研究を行うことができ、充実した研究生活でした。
 博士後期課程修了後は、北大教育学研究院専門研究員として研究を継続し、博士課程で行った研究を発展させていきます。
 北大には、先生の授業を補助するティーチングアシスタント制度(TA)や先生の監督のもと授業を一部主導で行うティーチングフェロー制度(TF)があります。将来的に大学教員を目指す人にとって、TAやTFを通して学生教育の実践経験を積むことは、大学教員になった後の授業の質の向上につながると感じています。また、北大教育学院は、幅広い分野から構成されているので、様々な分野の研究者と交流を図り、自身の研究分野以外の知識も得ることが出来ます。北大教育学院は、将来、大学教員・研究者を目指す人にとって非常に充実した環境であると実感しています。

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