北海道大学/大学院教育学研究院/教育学部
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専門分野

多元文化教育論

学部所属

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メッセージ

小学生の頃にアメリカでの学校生活を経験し、日本の学校とは異なる教材や教育方法、価値観に触れたことが研究の原点となっています。学校や社会教育施設、各種のイベントや記念日、祝祭などを通じて提示・伝達される知識や概念、考え方の枠組みは、どのようにして作られ、その地位を得ているのか。それは社会をどのように方向付けているのか。誰を利して、誰を排除しているのか。こうした問題意識を基礎として活動しています。

専門領域

アメリカ地域研究

研究テーマ

アメリカ合衆国における移民コミュニティの文化変容、アメリカの文化・社会と科学・技術との関係性、北米における先住民文化表象と地域アイデンティティの関係性

研究の内容を表すキーワード

アメリカ合衆国、北米北西部沿岸地方、移民、先住民、文化変容、科学・技術

研究の詳細な内容

 近代産業社会の成立と成熟を支えるイデオロギーと、エスニック及びナショナル・アイデンティティの形成はどう関係しているのかを、移民のアメリカ社会への同化・適応の過程から検討してきた。シカゴとその近郊のスウェーデン系移民を対象とした研究を経て、現在はワシントン州沿岸を中心とした北米北西部沿岸地方を対象として、先住民文化の表象と主流社会との関係性を通じた地域アイデンティティの形成を研究している。今後、地域アイデンティティと科学・技術の関係についても検討していく予定である。

略歴

1999年 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学
1999年―2001年 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究助手
2002年―2004年 北海道大学言語文化部講師
2004年―2007年 北海道大学言語文化部助教授
2007年― 北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授
2014年 シカゴ大学大学院社会科学研究科教育学専攻博士課程修了

主な研究業績

  • 土田映子「北米北西部沿岸地方における地域アイデンティティ表象―シアトル・バンクーバーについての試論」弘末雅士編『海と陸の織りなす世界史 港市と内陸社会』(春風社、2018年)第16章、299-317頁
  • 土田映子「民族/国民への帰属、階級への帰属―シカゴの「スウェーディッシュ教育同盟」(1915-1956)の歴史から」弘末雅士編『越境者の世界史 奴隷・移住者・混血者』(春風社、2013年)第12章、251-276頁
  • 土田映子「テクノロジーのユートピアと多民族の祭典―シカゴ「進歩の一世紀」万国博覧会、1933-34年」『国際広報メディア・観光学ジャーナル』17(2013年)、13-25頁
  • 土田映子「テクノロジーと移民のアメリカニズム―スウェーデン系移民社会による軍艦『モニター』とジョン・エリクソンの表象―」『アメリカ研究』43(2009年)、155-173頁

所属学会

アメリカ学会 (The Japanese Association for American Studies)
Immigration and Ethnic History Society
日本アメリカ史学会

担当する授業

大学院
多元文化教育概論

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