北海道大学/大学院教育学研究院/教育学部
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多元文化教育論講座

多元文化教育論

テーマ

多文化教育と多文化主義の研究と多言語・多文化社会における相互理解、協力協調、共存共生に関する研究

紹介

 グローバル化と多様化がますます進行し、さまざまな民族、文化、言語、宗教等が混在する21世紀を迎え、従来の国際理解論、異文化理解論、エスニック・スタディーズの成果も踏まえながら、多言語文化研究の新しい地平を拓きたい。理論と実践、方法論を充実させながら、目標としては、多言語・多文化社会における相互理解、協力協調、共存共生のための手がかりを模索できればと願っている。研究の主な柱としては、(1)多文化教育の歴史的背景と理論、実践例、その課題、(2)異文化の理解・受容・接触をめぐる研究、(3)異文化・異言語間の比較研究、(4)多文化社会の事例研究、(5)国際理解・国際協力・国際交流の研究など。

教員の紹介

求める学生像

次のような関心・意欲を持つ皆さんを歓迎します:

・世界の多様な文化や言語、また社会を構成する異なる集団のあり方や集団間の関係について理解を深める

・自らを取り巻く社会文化的環境を批判的に、自他関係を反省的に捉える努力をする

・既存の認識や思考の枠組みを積極的に問い直したり組み替えたりする

・現代社会の構造について歴史的視点から理解する

・「学習」や「教育」の概念を広く捉え、人間の成長や生活のさまざまな局面における「学び」について考える

修士論文題目(一部)

中国人就学生をめぐる諸問題(平成21年度)

都市部に住むアイヌ民族の人々のライフストーリー―自己肯定の経験を通して―(平成21年度)

二十世紀初期中国東北部における日本の鉄道経営(平成22年度)

若い世代の中国朝鮮族のアイデンティティについて―在中韓国系企業に働く若い世代の中国朝鮮族と韓国人との接触を通して―(平成23年度)

日本人の名づけの意識への異文化からの影響―近年の女児への名づけに見る欧米の文化の影響についての分析と考察―(平成23年度)

多様な言語背景を持つ高校生の支援ネットワークと学校―市立札幌大通高等学校を事例として―(平成24年度)

共生のための学校空間―交換留学と学校の国際化に関する研究(平成24年度)

児童文学にみる開拓と女性―『小さな家』シリーズにおけるローラの成長を中心に―(平成24年度)

中国における環境教育の普及とその問題点―内モンゴル自治区の高等学校を中心に―(平成24年度)

アメリカ留学をめぐる中條(宮本)百合子の生涯―日記・書簡を中心に―(平成25年度)

異文化間能力の形成における言語教材の役割―中国の日本語教科書を例に―(平成26年度)

『鉢かづき』の世界―中日比較文学の立場から―(平成26年度)

南京における日本イメージの世代差―日本語専攻生とその親世代を中心に(平成26年度)

Shinto and the Identity of Japanese Immigrants in Hokkaido and Hawaii(日系移民のアイデンティティと神道―北海道とハワイにおける比較調査から)(平成27年度)

公立学校教育におけるアイヌ民族の学習について―千歳末広小学校と二風谷小学校の調査を中心に(平成29年度)

ジェンダーの視点からのポップカルチャーにおける幕末に関する記述分析―大河ドラマと歴史番組の記述を通じて―(平成29年度)

日中の若者たちから見た日中戦争・抗日戦争と国共内線―4つの歴史教科書とグループインタビューを手がかりに―(平成29年度)

北海道の「新しいタイプ」の高校における生徒間交流と進路形成―北海道札幌国際情報高等学校のミックスホームルームを事例として―(平成29年度)

中国の学校教育における「汎用的な能力」の育成に関する研究―IBモデルの「現地化」による「核心素養」育成の可能性(平成29年度)

多民族混住地域ハラチン左翼モンゴル自治県における文化とアイデンティティの歴史的変容に関する研究―3人の物語の伝承者の語りを中心に― (平成30年度)

博士論文題目

日本語教育における異文化コミュニケーション教育の検討―中国の東北地方の大学を中心に―(平成24年度)

朝鮮人「満州」移民のライフヒストリー(生活史)に関する研究―移民体験者たちへのインタビューを手掛かりに―(平成27年度)

演劇教育による協働的創造性育成過程の質的研究―高校演劇指導過程における高校生の経験の意味―(平成27年度)

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