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身体文化論
健康体育学分野
身体教育論講座
身体文化論 身体文化史 体育史 スポーツ史
イギリススポーツ史、民衆スポーツ史、スポーツジャーナリズム史、大英帝国主義および大日本帝国主義を通じた日英比較スポーツ史、ナショナリズム、ファシズム、ジェンダーとスポーツの関係史他
民衆スポーツ、前ヴィクトリア時代のスポーツ、スポーツジャーナリズム、帝国主義・ナショナリズム・ファシズム・ジェンダーとスポーツ
主要論文は、英国の初期のスポーツジャーナリスト、ピアス・イーガン (1774-1849) に関するもので、彼がジャーナリズムの中からスポーツジャーナリズムをいかに独立・発展させたのかについて論じています。具体的には摂政期イングランドにおける政治文化の大衆化に関与した当時の急進主義者や急進主義的大衆ジャーナリズムが与えた影響と19世紀初頭の「英国的自由」の観念について検討を行いました。
その中身は「民衆とは何か」、「民衆の権利」とは何かということと民衆スポーツ文化の関係を明らかにすることに等しいものです。同時に19世紀初頭の政治と身体文化の関係は、20世紀におけるスポーツ学の創始と関連があることを指摘しました。そうした議論は「スポーツ叙述の発展に関する政治的分析―初期のラディカルからニューレフトまで-」 “Political Analysis of the Historical Development of Sports Writing in Britain from the Early Radicals to the New Left”としてまとめています。
このほか「第二次世界大戦期の日本における身体と草の根のファシズム-身体のメカニズムにおける天皇のトポス」“The Body and Grass-roots Fascism during World War II: ‘the topos’ of the Emperor in a personal-body-mechanism in Japan.”、かつて大英帝国領であったアイルランドのダブリンにある国民的墓地とボクシングの歴史についてまとめた「急進主義者とスポーツ-’ブリーズエーカー’、ジョン・イーガンとピアス・イーガン」“Radicals and Sport: ‘Bully’s Acre’, John Egan and Pierce Egan’s Boxiana.”について執筆。近年、大英帝国主義と大日本帝国主義の比較検討を行い、両国おける「良妻賢母」、「質実剛健」の規範と身体文化との関係、その「創られた伝統」と文化帝国主義の側面について記した論文を公表しています。
奈良女子大学文学部教育学科卒(1989)、奈良女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻修了(博士・学術、1995)、山口大学講師・准教授・教授(1999-2014)を経て、現在、北海道大学大学院教育学研究院教授(2015-現在に至る)
<主 著>
“The Body from the Perspective of the Historical Phase in Society” Michael Chia and Jasson Chiang eds., Sport Science in the East: Issues, Reflections and Emergent Solutions,World Scientific Publishing Co., Singapore and USA, 2010, pp.219-230.
“From Ryosaikenbo to Nadeshiko: Women and Sports in Japan”, in: Routledge handbook of sport, gender and sexuality edited by Jennifer Hargreaves and Eric Anderson, Routledge: London and New York, 2014, pp.97-105.
他多数
体育史学会、スポーツ史学会、国際体育スポーツ史学会(ISHPES)、英国スポーツ史学会(BSSH)、西洋史学会
教育学概説、身体文化論、専門演習、身体教育特論(スポーツ史)他