北海道大学/大学院教育学研究院/教育学部
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学部のゼミについて

更新日:
教育心理学分野

視知覚認知過程論

テーマ

「一瞬」の心の働きを
科学する

紹介

 見て分かるということは、特に努力しなくても瞬時にできるように感じます。しかしその間に私たちの脳は、外界にある情報をいったん分解・分析し、そしてまとめ上げるという複雑な作業を行っています。しかも私たちの周りには膨大な数の対象があり、それらは私たち自身の動きにも伴って刻一刻と変化します。脳はそれらに対してどうやって次々と速やかに対処しているのでしょうか。もしもその処理過程に微細な不具合や時間遅れがあったなら、学習や行動は著しく非効率になるに違いありません。読み書きやコミュニケーション場面がその良い例です。
 このゼミでは、私たちの生活や学習を支える機能としての視覚に注目し、脳内の意識的および無意識的な処理過程についての理解を深めるとともに、解明していくための研究方法を学びます。
 なお「視知覚認知過程論」は、奥田三郎先生、狩野陽先生、北島象司先生、諸冨隆先生、室橋春光先生が指導した特殊教育・臨床心理学グループから、視覚の基礎研究部分が2015年に分岐しました。

教員の紹介

 視覚の研究を土台として、認識の原理やその個人差の仕組みに迫りたいと考えています。


求める学生像

意識できない、あるいは自分ではコントロールしきれない心の働きに興味がある人

卒業論文(2015~)

選択的計数における顔表情の影響:悲しみ表情に着目した検討

表情に対する注意の時間的推移

気分がよいと記憶容量は増えるか?クラシック音楽を用いた検討

注意の広がりによる知覚的まとまりの測定:図形の類似性に着目した検討

傾き対比錯視への自閉スペクトラム症傾向の影響:刺激提示時間に着目した検討

視覚における刺激提示のリズムが引き込みに及ぼす影響と自閉症傾向の関連

対人認知における見た目の印象が時間知覚に及ぼす影響について

歩行環境の違いが気分と注意に与える影響についての検討:ストレス状況と対処方略による違いを考慮して

物体ベースの注意が文字列の処理に与える影響:ひらがな語における事象関連電位を用いた検討

顔の全体領域と部分領域から表情を認知する際の脳内処理機構についての検討

研究室ホームページ

https://vpcplab.jimdofree.com

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