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教育と福祉:人が育つ基盤をどうするか.

2012年10月11日 イベント

下記内容でフォーラムを開催致します。ふるってご参加ください。ポスターはこちら(pdf)。

教育学研究院公開研究フォーラム
「教育と福祉:人が育つ基盤をどうするか」

日時  10月29日(月)18:30~21:00
会場  北海道大学人文社会科学総合教育研究棟W103

企画趣旨
貧困,障がい,経験格差,健康問題等,ライフサイクルを通して人が育つシステムの脆弱化が進行している。人が育つ基盤を再構築していくためには,教育領域と福祉領域の連携が必須である。本フォーラムでは,研究者から福祉政策,子どもの貧困,子どもの健康,身体,遊び等の専門的見地から,また生活支援の実践者から現場発の問題提起をいただき,フロアを交えて人が育つ基盤の再構築に向けた議論を深めたい。

登壇者
宮本太郎(北大大学院法学研究科 教授,比較政治・福祉政策論)
松本伊智朗(北大大学院教育学研究院 教授,児童福祉論・貧困研究)
水野眞佐夫(北大大学院教育学研究院 教授,筋生理学・体力科学)
日置真世(場づくり師,元北大教育学研究院子ども発達臨床研究センター助手)
高橋信也(地域生活支援ネットワークサロン代表理事)

司会
川田 学(北大教育学研究院子ども発達臨床研究センター 准教授,発達心理学・乳幼児保育)

登壇者発表概要
宮本太郎氏 「教育・雇用・社会保障 交差点型連携へ」
【概要】教育、雇用、社会保障を一方通行型にすすむ日本のシステムは、その単線のルートの脇に排除された人々を次々に生みだし置き去りにしながら進む仕組みとなった。教育、雇用、社会保障を交差点型に連携させた、インクルーシブな社会のあり方を考える。

松本伊智朗氏 「機会の保障・失敗する自由・敬意の回復」
【概要】本報告では、人が育つ基盤を貧困という観点から検討する。貧困とは人が社会生活を営む上での必要の不足・欠如、または必要を充足するための資源の不足・欠如であり、物的・客観的に定義される必要がある。この貧困と関係して生起する①機会の制限、②支えを欠く失敗の帰結としての不利の拡大、③敬意の毀損を、人が育つことを阻害する要因と考え、これらに対抗する制度・実践を、反貧困の観点から意味づける。

水野眞佐夫氏 「健康発達と所得格差」
【概要】日本社会が抱える健康の問題を3つの段階である①生存、②保護、③発達の視座から捉えて、国民のからだと心の限りない発達を保障する健康教育の課題を探る。特に、「保護」のレベルを脅かす子どもの体型の二極分化と親世代の所得格差との関係に着目して、人が育つための未成年期における健康基盤としての身体運動・遊びの意義について考察する。

※無料です。事前申し込み不要です。
※ご不明の点などございましたら,川田(kawata@edu.hokudai.ac.jp)までご連絡ください。


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