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教育学国際講義「中央アジアの教育と文化」で、ウズベキスタン共和国での短期研修を行いました。

2026年10月02日 活動報告

 2026年9月6日~15日にかけて、教育学国際講義「中央アジアの教育と文化」でのウズベキスタン共和国での短期研修が、教育学部の白水教授とウルツィネメフ学術研究員、学生6名が参加して実施されました。本講義は首都タシケントからサマルカンド、シャフリザフス、ブハラと移動して、中央アジアの歴史・文化に関するフィールドワークを行う内容です。学生はウズベキスタン教育大学(タシケント)、サマルカンド教育大学、シャフリザフス教育大学、ブハラ教育大学の4大学を訪問し、大学の教育・研究や教員養成について説明を受けるとともに、高校や幼稚園を訪問しての施設見学や教職員・学生との交流を行いました。

 参加学生は、毎日の研修後にフィールドノートを作成しました。そして現地で見聞きした事柄から問いを深めたり、「誰が歴史を語るかによって歴史の見え方が変わる」といった気づきを記したりすることで、教育をその社会の歴史・文化・宗教・生活との関係のなかでより深く考えてゆきました。

 本講義は、北海道大学の海外派遣型専門科目の留学ビギナーズプログラムとして実施されました。

 
概要

2026年9月6日から15日まで、教育学部の学生6名が参加し、ウズベキスタン共和国における短期研修―教育学国際講義(中央アジアの教育と文化)―を実施しました。本研修では、首都タシケントからサマルカンド、シャフリザフス、ブハラへと移動しながら、現地の教育機関を訪問するとともに、中央アジアの歴史・文化に関するフィールドワークを行いました。

 

4つの教育大学を訪問

研修では、ウズベキスタン教育大学(タシケント)、サマルカンド教育大学、シャフリザフス教育大学、ブハラ教育大学の4大学を訪問しました。各大学では、大学の教育・研究や教員養成について説明を受けるとともに、施設見学や教職員・学生との交流を行いました。

とりわけ、ウズベキスタン教育大学のホルムロードヴァ(Kholmurodova)副学長には、本研修の企画段階から、各都市の大学・教育機関への訪問を含む全行程をコーディネートしていただきました。長距離に及ぶ研修を無事に実施することができたのも、同副学長をはじめとする関係者の皆様の多大なご尽力によるものです。

研修最終日には再びウズベキスタン教育大学を訪問し、研修の成果を報告しました。その際、ウマーロヴァ(Umarova)学長から参加学生に研修修了証を授与していただきました。研修を受け入れてくださった4大学の学長、教職員、学生の皆様に、改めて心より感謝申し上げます。


教育現場と歴史都市を歩く

各都市では、大学訪問とあわせて教育機関や歴史的建造物を見学しました。

タシケントでは、ウズベキスタン教育大学に加えて幼稚園を訪問し、子どもの声を尊重する教育実践や、大学での学修と学校・幼稚園での実習を継続的に組み合わせる教員養成の仕組みについて学びました。また、イスラム文明センター、ハズラティ・イマーム広場、チョルスー・バザールなどを訪れ、古代から現代に至るウズベキスタンの歴史と社会について理解を深めました。

サマルカンドでは、教育大学での交流に加えて、高校の日本語授業を見学しました。日本から遠く離れた中央アジアで日本語を学ぶ高校生との交流は、参加学生にとっても印象深い経験となりました。レギスタン広場、グリ・アミール廟、シャーヒ・ズィンダ廟群、ウルグ・ベク天文台などでは、ティムール朝期の学問・教育・建築文化に触れました。

シャフリザフスでは、教育大学の校内施設を見学しました。また、アクサライ宮殿跡など、ティムールゆかりの史跡を訪れました。ブハラでは、教育大学を訪問するとともに、アルク城、カラーン・モスク、マドラサ、バザールなどが残る歴史地区を歩き、シルクロードの都市において宗教、教育、交易、日常生活がどのように結びついてきたのかを考えました。

 

現地での経験から教育・歴史・文化を考える

参加学生は毎日の研修後にフィールドノートを作成し、印象に残った事柄を記録するとともに、日本との比較や、そこから生じた疑問について考察しました。

教育については、ウズベキスタンの教員養成において大学での学修と教育現場での実践が密接に結びついていることに注目し、日本の教員養成との違いを考察する学生がみられました。また、教職に就く女性の多さ、幼児教育における子どもの発言の尊重、大学における芸術教育など、現地で実際に見聞きした事柄から、教育と社会・文化との関係について問いを深めました。

歴史・文化についても、単に史跡を見学するだけではなく、ウルグ・ベク天文台における高度な天文学、マドラサを中心とした学問文化、イスラームと日常生活との関係、ティムールの歴史的評価の変化などに関心を広げました。フィールドノートには、「誰が歴史を語るかによって歴史の見え方が変わる」という気づきや、宗教や文化を一面的なイメージではなく、その社会に生きる人々の視点から理解する必要性についての考察も記されています。

さらに、現地学生との交流を通じ、多言語を学ぶ学生たちの姿勢、客人を音楽や踊り、茶や菓子でもてなす文化、家族観や生活習慣など、日本とは異なる社会のあり方を身近に経験しました。言語や文化の違いを越えて自ら質問し、相手の話を聞き、自分たちについて説明する経験そのものが、重要な学修の機会となりました。

今回の研修は、大学や学校で教育について学ぶだけでなく、タシケントからサマルカンド、シャフリザフス、ブハラへと実際に移動し、都市、史跡、教育機関、そしてそこで暮らす人々に接することによって、教育をその社会の歴史・文化・宗教・生活との関係のなかで考えるフィールドワークとなりました。

本研修の実施にあたり、多大なご支援と温かい歓迎をいただいたウズベキスタン教育大学、サマルカンド国立教育大学、シャフリザフス国立教育大学、ブハラ国立教育大学をはじめ、訪問先のすべての皆様に厚く御礼申し上げます。

 


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