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2023年8月4、5日に、西興部村にて、教育学部生と西興部村中学生の「夏の交流会」を行いました

2023年09月20日 おしらせ 活動報告

2023年8月4、5日に、西興部村にて、教育学部生と西興部村中学生の「夏の交流会」を行いました。この事業は、西興部村と教育学部の地域包括連携協定にもとづき実施されており、第一に教育学部生と西興部村の中学生が学習や交流する機会として、第二に教育学部生が北海道の地方の小規模自治体の教育や産業、人々の暮らしを知る機会として位置づけています。

2022年度は「夏の学習会」として実施しました。2023年度は、大学生の様々な体験や価値観、考え方に触れ、中学生に視野を広げるきっかけにして欲しいという目的で、「交流会」として実施しました。教育学部生5名が参加し、西興部村からは中学生14名(全校生徒21名)が参加しました。

8月4日(金)1日目には、まず、アイスブレイクとしてペーパータワーを行いました。中学生と大学生がグループに分かれ、紙を折ったり丸めたりし、積み上げた高さを競うものです。中学校の先生、教育委員会の長屋さん、オホーツク教育局社会教育主事の稲垣さんなど、大人も加わりました。アイデアを出し合い作戦を練って積み上げて成功するグループ、上手くいったと思ったのに最後に倒れるグループもあり、和気あいあいとすすみました。

次に、紙をテーマに特別授業を行いました。第一に、「紙を何回折ったら月に届くか」とう問いを考えてみる授業。中学生と一緒に計算式を考えました。第二に、「紙飛行機が飛ぶ秘密」として、紙飛行機が浮遊する原理を説明し、どのようにしたら紙飛行機が長く飛ぶのだろうかという工夫を考え、みんなで飛ばして実験しました。身近な事柄から、数学や理科にかかわる内容を紹介できたのではないかと思います。

その後、昼食にかけて、地域の方を講師に、中学生と一緒にピザをつくり焼いて食べました。できるだけ西興部村で取れる農産物(もしくは近隣市町村山)を使い、自分たちでつくって食べることをコンセプトにしました。中学生は、生地伸ばしに苦戦しながらも、各々好きなソースや具をトッピングし、西興部産のチーズをたっぷりかけて、個性的なピザを作り上げて満足そうでした。料理をしている間に、大学生とフリートークもすすみました。

8月5日(土)2日目は、大学生の経験を伝え、中学生の視野を広げるきっかけをつくることをテーマに行いました。まず、教育学部生自身が過ごした中学校生活を紹介しました。西興部村とは違う大規模中学校もあること、そこでの人間関係の難しさなども紹介しました。

次に、教育学部生の生活を紹介しました。大学生はどのような毎日を送っているのか、バイトやサークル、学んでいること、どのようなことに関心をもちゼミを選択しようとしているのかについて紹介しました。中学生がグループに分かれ、大学生が入り、様々質問してもらいながらフリートークも行いました。

最後に、大学生の自己形成史を話してもらいました。1人の大学生は、自身が中学生の時にはさまざま悩み葛藤したこと、音楽に打ち込むことで自信につながってきたことなどを話しました。2人目は、大学生の現在も悩み考えている途中であるけれども、相反する感情や葛藤があって良いし、だからこそ考える原動力になることをメッセージとして伝えました。

短い時間でしたが、内容はとても濃く、互いが知り合う時間となったようです。中学生からはペーパータワーやピザ作りが楽しかったこと、いろんな考えの人がいて良いと感じたなど、感想が寄せられました。


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