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生活健康学
健康体育学分野
健康教育論講座
時間生物学
生物時計、生体リズム、メラトニン、睡眠、光環境、運動、クロノタイプ、マウス、視交叉上核、時計遺伝子
ヒトの行動(睡眠覚醒)、生理機能を長時間にわたり計測すると明瞭な24時間周期のリズム(概日リズム)を観察することができる。概日リズムは、昼夜変化がなく時刻情報を排除した恒常環境においても継続するが、その周期は24時間よりもわずかに長い約25時間となる(フリーランリズム)。概日リズムの発振源は、生体内に存在する生物時計である。生物時計を調節する最も強力な環境因子は太陽光(高照度光)である。私たちの生物時計は、朝方の太陽光によって24時間の環境周期に同調し、時刻情報を全身に発振することで生理機能の時間的統合を達成している。一方、運動、食事、生活スケジュールなどの非光因子は肝臓、肺、骨格筋など末梢臓器のリズム調節に関与する。生物時計の役割は、私たちが毎日昼間に十分活動し、夜間に良質な睡眠をとれるように生体内の環境を調節することである。そのため、私たちが生涯にわたって健康な生活を送るには、生物時計の構造および機能を理解すると共に、ライフステージや各自の生活習慣に応じて生活リズムを積極的にデザインし、最適化していくことが求められています。そのため、本研究室では健常成人およびモデル動物を使用した時間生物学研究を進めています。
学位(博士:医学, 北海道大学大学院医学研究科, 2008)
北海道大学大学院医学研究科 博士研究員 (2008-2009)
北海道大学大学院医学研究科 光バイオイメージング部門 特任助教 (2009-2010)
北海道大学大学院医学研究科 テニュアトラック助教 (2010-2014)
北海道大学大学院医学研究科 助教 (2014-2016)
北海道大学大学院教育学研究院 准教授 (2016- )
Yamanaka Y, Motoshima H, Uchida K. HPA axis differentially responses to morning and evening psychological stress in healthy subjects. Neuropsychopharmacology Reports 2019: 39: 41-47.
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日本時間生物学会(評議員)
日本睡眠学会
日本生理学会(評議員)
Society for Research on Biological Rhythms