北海道大学/大学院教育学研究院/教育学部
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専門分野の紹介

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学校教育論講座
The 2nd International Conference on Educational Governance and School Reform, East China Normal University, 2018(国際学会発表)

教師教育制度論

テーマ

グローバルな視点から教員の成長と力量を保障する制度・政策およびそのもとで整備された環境・条件を考え、教師教育の制度・政策・経営研究を行います。

紹介

教師教育制度論研究室では以下のような課題を研究しています。

1.教師教育に関する国際比較研究

 教員養成と教員研修における最新の国際的動向と課題を明らかにするために、アジア諸国および欧米諸国における教員養成と研修制度・政策の改革動向と実態を比較研究しています。比較は、一見共通性を持つように見えるものの間に異質性を見出すとともに、異質なものに共通性を発見し、一定の法則性や類型を見出そうとする研究方法です。

 2021年現在、本研究室では「多様な教職ルートの構造と実態に関する国際比較研究―諸外国における多様な教職ルートの諸相―」、「中国・韓国における校長職任用前の力量形成に関する研究―東アジア的校長像模索の可能性―」、「中国における国家レベルの小中高校教員研修プログラムに関する研究」に取り組んでいます。

2.「大学における教員養成」に関する質的研究

 教員養成系大学、教職大学院、総合大学における教員養成教育の実態、すなわち教員養成教育カリキュラムの内容と担当教員の意識行動を調査し、大学教育、教師教育の質保証、専門職教育の観点から「大学における教員養成」の質的変化を解明します。

 2021年現在、本件研究室では「教員養成の質的高度化に向けた専門職課程のカリキュラム開発と大学教員の専門職性開発」に取り組んでいます。

 なお、2014年~2020年では「現代中国の「大学における教員養成」への改革に関する研究」、「北海道大学における教職課程の設置状況と課題に関する研究」、「北海道大学における「教職実践演習」の実施意義と課題に関する研究」、「日本の研究型総合大学における教職課程の現状に関する研究」、「教員養成系大学・学部におけるSDの支援組織と取組みの実態に関する研究:国立大学に対するアンケート調査に基づいて」、「教職課程設置大学における大学教員の専門性開発の実態に関する研究:4年制公・私立大学に対するアンケート調査に基づいて」などの研究を実施しました。

3.現職教員の学習プロセスと教員の生涯発達に関する経営研究

 教師教育は教職に就く前の準備教育と現職教員に対する教育(研修)を含めます。本研究室では現職教員の学習プロセスと教員の生涯発達の実態を解明するために、教師教育の制度や政策の実施・運用、具体的なプログラム開発といった経営作用に目を向け、実際の学校現場や教職員をフィールド・対象として、教師の力量形成に対する研修の効果を検討し、改善プログラムを構想します。例えば、現職教員の勤務実態、働き環境・条件、または教員に対する評価方法などについてのフィールドワークも実施し、学校・教員制度に関する実証的研究を行います。

 2021年現在、本研究室では「校長のリーダーシップ発揮を促進する制度的・組織的条件の解明と日本の改革デザイン」、「中国の大都市における教育格差是正のための学校間連携施策の実態と課題」、「地方にある高等学校の統廃合問題と教員の働く環境の変化:北海道北部の高等学校に対する調査に基づいて」などの研究に取り組んでいます。

 これまででは「日本における小中学校の教員評価制度に関する研究」、「中国における学校管理・学校づくり・学校評価の分権化に関する教育改革の動向」などの研究を行いました。

求める学生像

 多角的な視点をもって教師教育研究または教職に関する研究をしてみたい方を歓迎します。教師教育に関する研究課題は幅広いために、自分のテーマが合うかどうか迷う方はメールでご相談ください。

教員の紹介

 
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