発達臨床論ゼミでは、発達面にばらつきがあったり、学校や家庭、地域の生活で不適応状態にあったりする幼児期,学齢期,思春期の子どもたちをどのように理解するか、そして、どのように支援していくかといった臨床実践に関する研究をしています。特に発達障害,情緒障害,行動障害のある子ども達の認知特性や行動特性、自己や情緒面の状態についてのアセスメント、そして、アセスメントからの心理支援、療育・指導といった実践的課題に焦点を当てます。子どもの発達支援は、様々な心理学理論を背景に成り立っています。 臨床実践に寄与する理論・知見を学びつつ、実際に支援ニーズのある子ども達とのかかわりを通して、専門的な学びを深めていきます。具体的な研究領域は次の ようなものになります。①認知特性,社会情動的発達,実行機能のアセスメントの臨床適用、②ソーシャルスキルトレーニング等の小集団アプローチ、③発達障害のある子どもの 自己や情緒面の発達支援、④特別支援教育や発達支援における子どもの実態把握と指導実践。これら以外にも、発達障害や不適応が生じている子どもたちの発達臨床に関係することであれば、幅広く学び、研究していきたいと思っています。