北海道大学/大学院教育学研究院/教育学部
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学部のゼミについて

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教育心理学分野

発達臨床論

テーマ

子どもの成長や適応を支える
発達臨床実践へ!

紹介

 発達臨床論ゼミでは、発達面にばらつきがあったり、学校や家庭、地域の生活で不適応状態にあったりする幼児期,学齢期,思春期の子どもたちをどのように理解するか、そして、どのように支援していくかといった臨床実践に関する研究をしています。特に発達障害,情緒障害,行動障害のある子ども達の認知特性や行動特性、自己や情緒面の状態についてのアセスメント、そして、アセスメントからの心理支援、療育・指導といった実践的課題に焦点を当てます。子どもの発達支援は、様々な心理学理論を背景に成り立っています。 臨床実践に寄与する理論・知見を学びつつ、実際に支援ニーズのある子ども達とのかかわりを通して、専門的な学びを深めていきます。具体的な研究領域は次の ようなものになります。①認知特性,社会情動的発達,実行機能のアセスメントの臨床適用、②ソーシャルスキルトレーニング等の小集団アプローチ、③発達障害のある子どもの 自己や情緒面の発達支援、④特別支援教育や発達支援における子どもの実態把握と指導実践。これら以外にも、発達障害や不適応が生じている子どもたちの発達臨床に関係することであれば、幅広く学び、研究していきたいと思っています。

ゼミでは,発達臨床にかかわる文献を読んで,ディスカッションをしたり,学生,院生の研究計画の発表や研究報告を行ったりします。

これまでにゼミで取り上げた文献

・青木省三 「僕のこころを病名で呼ばないで」ちくま文庫

・中田洋二郎「発達障害と家族支援」学研,「子どもの障害をどう受容するか」大月書店

・滝川一廣「子どものための精神医学」医学書院

・アレン・フランセス「正常を救え」講談社

・バロン=コーエン「自閉症スペクトラム入門」中央法規

・ダニエル・F・コナー「子どもと青年の攻撃性と反社会的行動」明石書店

・鈴木啓嗣「子どものための小さな援助論」日本評論社

・上田敏「ICF(国際生活機能分類)の理解と活用」きょうされん

教員の紹介

准教授・岡田 智
日の目を見ない人々、文化に関心があります。発達の凸凹や情緒面での困難をかかえる子どもの“個”へ丁寧に焦点を当て、子どもたちの自己発揮や主体的学び・成長を支えることを目指しています。
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