北海道大学/大学院教育学研究院/教育学部
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学部のゼミについて

更新日:
教育心理学分野

乳幼児発達論

テーマ

・乳幼児期の発達研究
・保育者や発達援助者の成長や支援のあり方に関する研究
・親子関係や仲間関係に関する研究

紹介

 乳幼児発達論研究室では,主として乳幼児 期の発達と子育て,保育・幼児教育の問題を取り上げて研究を行っています。発達の研究は,自分自身の歩みを振り返るような仕事でもあり,そしてこれからの 自分と社会の関係,やがて訪れるかもしれない我が子との対面と子育てを想像する未来志向の営みでもあります。社会が高度に複雑化し,価値の多様化・重層化・流動化した現代社会において,発達という現象のあり方にも変化が生じています。
 大学で子どもの発達研究に携わるということは,様々な研究手法や理論・概念といった既成知を獲得するとともに,やがて社会に出て何らかの形で次世代の育成に関わる自分自身の価値観と責任の範囲を見定めるステップでもあると考えます。
 当研究室では,保育・教育・子育ての現場における観察研究や聞き取り調査を大切にしています。自分自身の目でしっかり観察し,子どもや大人の言葉に 耳を傾け,そこから研究課題を見つけ出していくのです。そうした現場での姿勢は,どのような進路に進むにも意味を持つでしょう。

求める学生像

 子どもの発達や子育て・保育に関心をもつ方を歓迎します。子どもと関わるのが好きという人,人間観察に興味がある人,心が発達する道すじを知りたいという人,教育や保育を学問的に探究したい人,子育て問題に関心のある人,人類の起源というような壮大な問いを持っている人などを,乳幼児発達論研究室はお待ちしています。

教員の紹介

卒業論文

「乳幼児期の移行対象と親子関係」
「母親の子離れと自己形成:幼稚園入園前後の子どもを持つ母親へのインタビューから」
「乳幼児におけるひとり言の社会的機能:保育場面の自然観察を通して」
「幼児の想像性における言葉かけの影響:『思考の喚起』条件と『保育者のしかけ』条件の比較検討を通して」
「過疎地域における通級指導教室の課題と実践:東北地方A県を例として」
「子育て支援が母親の発達に与える影響」
「最初期記憶の意味付けに関する調査研究:記憶の感情価と『場面』に着目して」
「障害のある幼児における『気持ちの切り替え』についての一考察:『癇癪・自傷』を示す幼児の観察を通して」
「母親と子どもの共変化過程における支援者の関わり:2歳児のための森の幼稚園での活動を通して」
「幼児における『ひとり遊び』の過程」
「母親たちにとっての<子育て支援>と子育て:インタビュー調査からの一考察」
「幼児における状況把握力の発達:誤信念課題及び学年との関連」
「過去・未来を想起(想像)した際の自尊感情の変化と維持」
「母親の人生選択に関する研究:理想や志向性に着目して」
「自己のルーツに対する意識:出身と地元に着目して」
「食事を共にするものとしての保育者の役割:『食べる』と『おしゃべり』を調整する働きかけの分析」
「幼児期における親密性認識の発達:臨床面接法的アプローチによる幼児発話の分析」
「幼児教育文化への参加と幼児コミュニティの変容:運動会における〈よさこいソーラン〉の参与観察」
「幼児における“大人評価”の発達:約束不履行時の善悪評価課題を通して」
「幼児の仲間との関わりにおける見る行為の役割と環境の影響:年上の子を見る行為に注目して」
「教室内での立ち位置が中学生の学校生活に与える影響:『スクールカースト』再考」
「語彙爆発(Vocabulary Spurt)後の子どもは,他者の注意を理解して新しいことばを学習するのか?」
「乳幼児期におけるプレユーモア発話の構造」
「『遊び出し』の観点から捉える幼児期の子どもの遊び」
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