児童虐待など,子どもたちが育つ過程で経験する様々な困難はその後の発達や適応にどのような影響を与えるのでしょうか。また,そうした子どもたちの育ちや暮らしを支えるために心理学には何ができるのでしょうか。彼らが抱える困難について理解するためには,心理的側面や行動的側面などミクロな視点に加え,家族システムや社会病理といったマクロな視点を持つことが必要です。そうした視点に基づき,広く彼らに必要な心理的ケアを探求します。
生い立ちに困難を抱える子どもに対する包括的な心理的ケアに関する研究
児童虐待など,子どもたちが育つ過程で経験する様々な困難はその後の発達や適応にどのような影響を与えるのでしょうか。また,そうした子どもたちの育ちや暮らしを支えるために心理学には何ができるのでしょうか。彼らが抱える困難について理解するためには,心理的側面や行動的側面などミクロな視点に加え,家族システムや社会病理といったマクロな視点を持つことが必要です。そうした視点に基づき,広く彼らに必要な心理的ケアを探求します。
子どもたちが抱える困難を理解する時,診断的に理解するだけではなく,彼らの体験に共感的に理解しようとする姿勢が求められます。診断的理解,共感的理解,双方の視点から対象を理解できる力を身につけてもらいたいと思います。