言語学習者の心理的側面に対する教育・学習環境の影響と、多様性への気づきを促す言語教育の理論および実践に関心を持ち、研究に取り組んでいます。
本研究室では、言語教育・学習に関する多様なテーマについて、理論と実践の両面から研究を行っています。主な関心領域は以下のとおりです。
(1)教育・学習環境が学習者の心理的側面に与える影響の分析
授業内容や教室内活動、ICT・AIの活用といったミクロな要因から、カリキュラムやシラバスといったマクロな要因までを視野に入れ、学習者の動機づけ・感情・自律性にどのような影響が及ぶのかを、心理学の知見も参照しながら調査・分析しています。
(2)言語と文化の多様性への気づきを促す言語教育の探究
欧州評議会の言語教育政策の柱である「複言語・複文化主義」の理念を理論的支柱としながら、日本の外国語教育における複言語・複文化教育や異文化間教育の文脈化を探究しています。また言語ポートフォリオを活用した省察活動などの実践と結びつけながら、学習者の気づきや態度の変容にも注目しています。
言語教育・学習の意義を、知識や技能の習得にとどまらず、より広い視野から探究しようとする意欲のある方を歓迎します。私自身はフランス語教育を主なフィールドとしていますが、対象とする言語は問いません。
日本人大学生のフランス語学習における動機づけと感情の相互作用
タンデム学習が日本人英語学習者の学習者オートノミーに与える影響