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【開催報告】社会的養護経験者の高等教育への 進学と就学維持について考える ~米国の Fostering Higher Education に学ぶ~

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12月6日(金)に「社会的養護経験者の高等教育への進学と就学維持について考える ~米国のFostering Higher Educationに学ぶ~」というワークショップを北海道大学オープンイノベーションハブ エンレイソウで開催しました。このワークショップはWashington State University- Vancouverの協力を得て,当センター子ども発達臨床部門とNPO法人インターナショナル・フォスターケア・アライアンス,米国International Foster Care Allianceが共催したものです。

当日は施設や里親家庭で暮らす子どもの支援に関係する方,行政の方,教員養成に関係する方,大学生・大学院生,大学教員など40名ほどの方にご参加いただきました。午前中は日本・北海道の社会的養護を経験した子ども若者の高等教育進学に関する現状と課題について,社会福祉法人北翔会の安田徹さん,北海道医療大学の片山寛信さん,当センター子ども臨床研究部門の井出智博さんから話題提供がありました。午後は米国で社会的養護経験者の高等教育への進学,就学維持を支えるために実践されてきたFostering Higher Education(FHE)という取り組みを開発したWashington State University- VancouverのAmy SalazarさんにFHEを紹介してもらうと共に,北海道の社会的養護経験者の高等教育への進学,就学維持を支えるためにどのような取り組みが必要かについて参加者で議論しました。

さらに12月8日(日)には,12月6日の学びを踏まえて,社会的養護経験者の若者も加えて,コアメンバーでFHEの社会実装についての課題や戦略について検討するミーティングの機会も持ちました。米国での取り組みをそのまま日本,北海道に適応するのではなく,日本,北海道の独自性を踏まえて,利用可能な資源を用いてどのように社会実装を進めるかについて有意義な議論が展開されました。

 

(エンレイソウでのワークショップの様子)

(ミーティングの様子)