北海道大学大学院教育学院パンフレット

23 学生生活と支援制度 図書 本学には大学附属図書館(本館)と北図書館、および 16の各部局の図書室があります。本館と北図書館は土 日も開館していますし、夜間開館も行っています。本学 が所蔵する約380万冊の図書・雑誌の書誌・所在情報 は、附属図書館ウェブサイトにある蔵書検索(オンライ ン・カタログ)で探すことができます。また、本館では、 他大学所蔵の図書の相互貸借等のサービスを受けるこ とができます。 教育学研究院図書室は本研究棟の 1 階西側にあり、雑 誌、参考図書等が主に所蔵されています。また、図書室 では蔵書検索、各種の文献データベースを利用するこ とができます。 学部生・院生の希望図書購入制度 学部生・院生の研究を支援するため、希望する図書を購入 する希望図書購入制度があります。購入希望図書がある場合 は、図書室のウェブサイトに掲載されているリクエスト フォームに記入し、図書係に申し込みます。 図書・環境整備委員会で購入希望図書について、所蔵重複 の有無、内容の適切性を確認した上で、購入図書を決定し、購 入、配架します(内容の適切性の確認のため、研究目的である ことを詳述していただきます)。 購入が決定され、配架された図書は、教育学研究院図書室 に備え付けられ、通常の貸出手続きを経て借用することがで きます。詳しくは、図書室のウェブサイトでご確認ください。 在学生の声〈博士在学生〉 1 院生研究室 本学院では、大学院生用の研究室が用意されており、こ れらを利用することができます。専門分野に過度に閉じ こもることを避けるため、部屋の配置を始めとして、修 士・博士の区別なく伝統的に自主的な形で専門分野をこ えた交流をもつような工夫もされています。院生研究室 は、土日も含めて夜間は午後10時まで利用が可能です。 入学科・授業料減免、奨学金など 大学院生のための経済的な援助として、入学料・授業 料減免や奨学金の制度が用意されています。入学科・授 業料減免は、経済的理由により授業料の納付が困難でか つ学業成績が優秀と認められた者などに対して、入学科 は全額または半額を、授業料は全額、半額もしくは1/4 の額を減免する制度です。奨学金では、日本学生支援機 構の奨学金制度が最も広く利用されているものですが、 民間の財団などが実施しているものもあります。博士後 期課程の院生の場合には、日本学術振興会の特別研究員 に応募することができます。また本学は科学技箭振興機 構(国立研究開発法人)の博士課程院生支援プログラム に応募して多くのフェローシップを獲得しており、これ の学内選考に応募することも可能です。その他に教員が 行う授業や研究の補助をして給与(時給)を受けることが できるティーチング・アシスタント (TA)やリサーチ・ア シスタント (RA)の制度もあります。 「研究を通じて自分を磨<」-北大教育学院で学ぶ意義 錦川拓海(博士後期課程1年) 所属認知・動機づけ論 北海道教育大学から北海道大学教育学部へ編入し、 かせるツールとして提供したいと考えています。 学習神経心理学研究室に所属しました。修士課程へ進 大学院進学を決めたのは、研究を通じて自分の知識 学しましたが、修論執筆で壁にぶつかり、修了に2年半 を深め、納得のいく成果を出したいと思ったから。北大 かかりました。修了後は認知・動機づけ論研究室の研究 教育学院は先生方の指導が手厚く、発表には厳しい怠 生として半年間学び博士後期課程へ進みました。 見も飛び交いますが、それが自身の成長につながりま 現在は「ゲーミフィケーション」というゲームの要素 す。院生研究室の利用や図書リクエスト制度など、研究 を取り入れた学習教材を用いて、学習の継続を促す研 に専念できる環境が整っているのも魅力です。 究を行っています。実際に自分で学習教材を開発し使 研究は論理的思考を鍛え、社会に貢献する力を育て 用してもらう実験やアンケートを通じてその効果を検 ます。積極的に人と関わり、広い視野を持つことが大切 証しています。将来的には、研究成果を実際の現場で活 です。入学したら、ぜひ気軽に声をかけてください! GRADしAL SCIIOOL O LDUCAIION HOKKAIDO Ul'-IVcRS IY 学会発表奨励金 その他の学生生活の支援 本学では、大学院生の学位論文執筆支援の一つとし て、学会発表奨励金制度が用意されています。博士後期 課程・修士課程を問わず、全ての大学院生が申請できま す。本制度が発足してから毎年多くの大学院生がこの 制度を利用して、国内外の学会で発表を行っています。 本学の二つの学生寮(恵迪寮、霜星寮)の一部が大学院 生用として利用できます。利用人数には制限があります。 また、下宿・貸間の紹介斡旋を北海道大学生活協同組 合のルーム・ガイドで行っています。 保健センターでは、健康管理のための定期健診のほか に、常時学生・院生の健康相談および診療を行っていま す。何か自分の健康について身体的・精神的な心配があ るときは、診療およびカウンセラーによる相談サービス を受けることができます。 入学後に詳細をご確認ください。 1 在学生の声〈修士在学生〉 1 また、学生相談総合センターでは、学生生活を送る上で のさまざまな悩みの相談を受けています。センターには 学生相談室、アクセシビリティ支援室、留学生相談室の 3 室があります。学生相談室は人間関係や進路、修学上の悩 みなど学生生活にかかわる相談、アクセシビリティ支援 室では障害による修学上の困難に対する合理的配慮の検 討と提案、留学生相談室では外国語による相談を行って います。また学生生活でわからないことがあったときや 何かでちょっと迷ったときにはみなさんと同じ学生のピ アサポーターが話を聞いたり相談窓口を紹介してくれた りするピアサポートユニットがあります。 さらに北海道大学では、ハラスメント防止のための対策を たてています。これらの詳細につきましては、北大のウェブ サイトに掲載されておりますのでそちらをご覧ください。 北大教育学院進学の魅力と研究活動の意義 鈴木優太(修t課程2年) 所属:運動生理学 大学院進学への進学を決意したのは、大学4年生の す。また、学会発表奨励金の制度を活用して、学会での 4月でした。卒業論文の研究をさらに深め、 2年間の研 発表も経験しました。 究生活を通して新たな知見を得たいと感じたからで 現在のところ将来は、研究を通じて培った課題解決 す。特に、研究室の環境が非常に魅力的で、自分が興味 力や仮説検証力を活かして、一般企業で活躍したいと を持つテーマに対して積極的に挑戦できる場所だと 考えています。 思い、北大教育学院に進学を決めました。 北大教育学院の魅力は、多様な視点が交わる環境 現在、ウォーミングアップによって一時的に運動パ と、自由な研究の機会です。国内外の学生や教員との フォーマンスが向上する現象について研究していま 議論を通じて、自分の視野を広げることができます。 す。自ら仮説を立て、それを実験で検証し、結果を通じ また、北海道の自然に囲まれた環境で学ぶことで、心 て新しい知識を発見する過程は、非常に面白いもので 身ともに成長できると思います。 24

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