北海道大学教育学部パンフレット

23 健康体育学分野 身体の可能性。健康の意味。 人間の可能性を身体から探る。 [身体文化論 担当教員:池田恵子 スポーツ文化をバックグラウンドから灸リ出す ヨーロッパを中心に 13 か国以上の国を訪れて、 スポーツ文化のルーツについて考えてきました。 2度にわたるイギリスでの長期滞在が教育研究上 の自らの関心を刺激し続けています。 ●卒業論文テーマ: 「H ・オルケン『英国のスポーツ』(1821)にみる狩猟の意義に関する研究」 「アマースト大学方式の導入と近代体育ー札幌農学校から北海道帝国 大学予科を中心に一」「ナディア・コマネチの半生に、社会主義国家の スポーツ制度が与えた影響に関する研究」 l 体育方法 担当教員:崎田嘉寛 「速く走リたい!」という 子どもの素朴な希望に寄リ添いたい スポーツや運動は大好きだったけど、学校の体育の 授業は苦手だった経験が、研究を志したきっかけ です。学校に限らず、スポーツ現場、社会や家庭で の体育的な事象、そしてこれらに携わる人たち、すべ てを対象にさまざまな方法を駆使して調査や研究を しています。からだを動かすことが得意でない人こそ 歓迎します。 ●卒業論文テーマ: 「日本の高校運動部活動における非選手教育に関する一考察:『マネー ジャー』に着目して」「運動部活動における非レギュラー選手の競技意欲 に関する研究:集団目標への関与に着目して」「児童の規範的行動を 誘起する運動実践に関する研究:異学年集団を対象として」 I 身体運動支援システム論 担当教員:阿部匡樹 I 身体を動かすその不思議に迫リ、 支える仕組みを考える ヒトの知覚ー運動システムの仕組みには驚かされ るばかリで、飽きることがあリません。イグノーベル 賞のように「人々を笑わせ、そして考えさせて くれる」研究が目標です。 広身体や運動、知覚、意思決定などに関して、日常やスポ ーツなど様々な湯面で疑問に思うことを実験的に検証 していきたいと思います。 ●卒業論文テーマ: 「経頭蓋交流電気刺激が他者協調に与える影響」「二人協力課題に おける誤差修正と認知バイアス」「VR環境を用いた運動学習」 l 福祉スポーツ論 担当教員:山崎貴史 スポーツと障害のある身体を考える 障害者スポーツを研究しています。スポーツを研 究するというと、スポーツを通して「できるように なること」を中心に考えます。しかし、このゼミで は障害のある「できない」身体の大変さや創造性 から、スポーツや私たちの身体のあリ様をもっと 自由に考えてみたいと思います。 ●卒業論文テーマ: 「身体に障害のある人の弓道実践」 「ヤンキーと部活」 l 運動生理学 担当教員:柚木孝敬 身体運動の理解から 体育やスポーツについて考える 本研究室では、身体運動の仕組みを主として生理学 的方法を用いて研究しています。身体運動の発現 や持続を支えるメカニズム、運動パフォーマンス、 疲労などが研究の対象です。このような研究を 通して、体育やトレーニング、スポーツのあリ方に ついて考えてみませんか。運動やスポーツに興味 のある方は、運動生理学実験室を訪ねてください。 9^ ●卒業論文テーマ: 「筋運動感覚残効が力調節に及ぼす影響」「ウ—シグア尤fが高強度走行 運動時の呼吸困難感a紐疲労感に及ぼす影轡」「暑熱環境下の温度知覚 ヵ官転車運駆井ワ)主観的運動強度およFペース配分に及ぼす影響」 l 生活健康学 担当教員:山仲勇二郎 生物時計の仕組みを解明し、心身の健康 を支える生活リズムをデザインする 当研究室では、私たちのからだに備わった生物時計 の仕組みを追究する「時間生物学」を学びます。 生物時計は、ヒトの睡眠覚醒•生理機能に約 24 時間リズムを発振し、昼間に十分活動し、夜間に質 のよい睡眠を得られるように体内環境を制御して います。時間生物学、睡眠科学、生理学を基盤に 健康について幅広い視点で考えられる人材の育成 を目指しています。 ●卒業論文テーマ: 「恒常暗下における周期的な新奇環境暴露はマウス視交叉上核に おける時計遺伝子Periodt発現リズムを同調させる」「夜間の短時間 運動が睡眠中の生理機能と起床後のHPA系活動に与える影響」 「末梢皮膚温の概日リズムと眠気の日内変動の関係性」 24

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