北海道大学教育学部パンフレット

Connect with the world Connect with the communit y 世界とつながる 地域とつながる 北海道大学教育学部では、 2024年よリ教育学部海外短期 セミナー派遣支援制度を設けています。これは海外の大学 での教育学に関連する短期セミナーについて、教育学部生 を対象に渡航に必要な費用の一部を支援するものです。 セミナーでの単位が認定されれば、教育学部の教育学 国際講義の単位として読み替えられます。 2024年8月 5 日~ 16 日には、東フィンランド大学(ヨーエンス・キャンパス)にて 「 Educati on in Diverse Culture」のセミナーが開催され ました。北海道大学教育学部からは、教育学部生 2名が 参加しました。世界各地から集まった学生とともに、 講義、ワークショップ、パネルディスカッションなどを行い、 教育現場での多様性の根底にある概念と視点を理解して ゆきました。 }"” - "• 虐 -- -- 北海道内の地域との交流 北海道大学教育学部は、北海道内の二つの自治体と連携 協定を結んで交流しています。ひとつは流氷が接岸する ことで知られる北海道のオホーツク海沿岸に位置する湧別町、 もうひとつはオホーツク海から約25km 内陸に位置する 西興部村です。新型コロナウィルス感染症が拡大したとき には、教育学部の学生も辛くて苦しい状況におかれましたが、 二つの自治体それぞれから、地域の特産品の玉ねぎや保存 食をはじめとした多くの食料支援をいただきました。 、VIIER1; -- - °ー。し INTI E_乞_; - -- _— -- IV'()1U.0 ,―.ー・で_ .ー· - , 屈‘‘9E 二_-_ --- -..,___ "!0.ヽ,.. ~- ---_-:= . f -- ー:::ーご:... 湧別町r いサロマ湖で育つホタテや、 200種類 70万本のチューリッ プが美}い「ゆうぺつチューリップフェア」で知られる町です。湧別 町;よ‘少子化が進むなかでよリ良い教育を提供するために小中一 貫 育を進めていて、 9年制の義務教育学校を開校しています。教育 部の調査実習の授業では、特色ある教育の取リ組みがなされる背 景を知るために、 3年生の学生が湧別町を訪問しました。そして湧別 町教育委員会や、小中学校教育を接続した 9 年制の義務教育学校 で聞き取リ調査を行い、成果を報告書にまとめました。 教育学部海外短期セミナー派遣支援制度利用者fの声 2024年、東フィンランド大学のサマーセミナfに参加し、多様性教育 の理論と実践を学びました。フィンランドと日本の教育比較では、 地域や経済格差を考慮した公平な教育,んゃ、高い水準の教師教育 に基づく教育現場の質の高さを学びました。また、多様性に関する テーマでは、文化・言語・個別ニーズあ配慮が教育において重要で あることを体感しました。特に、心理i安全性が学びに与える影響 実践的に理解し、他国籍の子ど,{の配慮の必要性を実感しました。 今後は教育系企業での業務免通じ、 ALTの適応支援や学校をの 連携促進に尽力し、多様性理解と知見を活かした教育支援を盾指し f ます。このセミナーで得た経験と学びは、自身の成長と社/h貢献の 糧となリました。 (黒住ヽ良) 15 私は 2024 年 8 月、東フィンランド大学のサマースクール 「 Educa ti on in Diverse Cultures 」に参加し、多様なアイデン テイティを尊重する教育について学びました。特に「Li ng u i s ti cally Responsive Pedagogy」に触れ、言語が文化や社会、教育に与え る影響の重要性を実感しました。また、異なる言語環境での授業を 体験し、言語的障壁を乗リ越える工夫の大切さを学びました。英語 での議論を通じ、自分の考えや文化を伝える難しさを体感し、アイデ ンティティを尊重する教育の意義を深く理解しました。これを踏 まえ、今後は「生きるための学び」と「よリ良い教育の実現」を意識し て研究や教育実践に取リ組み、多様性を尊重し合う社会の構築に 貢献したいと考えています。 (伊藤愛沙子) 西興部村 : セドゥ:‘“J SETOUSHI 北海道紋別郡西興部村 西興部村は酪農が盛んで、ギターのボディーを製造するエ湯がある ことでも知られます。村のイメージキャラクターは、ギターを抱えた 牛の「セトウシくん」です。毎年夏休みには、教育学部の学生が 西興部村を訪問し、西興部中学校に通う生徒さんの学びを支援する 「夏の学習会」を行っています。「夏の学習会」では、中学生の皆さん の学習サポートを行うほか、視野を広げるきっかけ作リとして、大学生 が中学生の頃の自分や今の大学生活を語リます。教育学部の学生に とっても、地域の中学生との交流は、とても貴重な気付きを与えて くれる体験となっています。 1 6 r

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