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2021年度公開講座・第1回「イヤイヤ期ってなんのため?(講師:川田学 准教授)」を開催しました

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11月29日(月)に、当センター主催の公開講座・第1回「イヤイヤ期ってなんのため?~乳幼児の行動を発達のしくみから考えてみよう~」を開催しました(オンライン)。講師は、センター専任教員の川田学准教授が、聞き手は松本伊智朗センター長が担当。全国各地から、保育や子育て支援に携わる方や保護者をはじめ、さまざまな立場の方々(約150名)に視聴していただくことができました。

下記に、アンケートでお寄せいただいたご意見・ご感想をいくつか抜粋して紹介いたします(いずれも掲載OKの許可をいただいた内容です)。この他にも、たくさんの声をいただきました。今後の開催に向けて参考とさせていただきます。ありがとうございました。

※2021年度の北海道大学・子ども発達臨床センター公開講座は「子どもの育ちを考える」を共通テーマとして、全2回開催します。第2回「読み書きの苦手な子どもたち-発達性ディスレクシアについて-」(講師:関あゆみ)は、2022年2月25日(金)の開催予定です。詳細が決まり次第、当ホームページで募集開始のご案内をいたします。

受講者アンケートより

・大学に籍がなくても聞けてありがたいです。このような機会がもっとあるとうれしいです。(50代)

・地方に住んでおり、こういった講座を聴ける機会がほとんどないので、オンライン開催はとてもうれしいです。(30代)

・保護者がもっとゆとりをもって関われる環境にしていくことが必要であることがわかりました。また、保護者ももっと楽に考えながら子育てができるよう、保育者としてサポートしていく必要があると感じました。保護者同士が悩みを共有し、おしゃべりを楽しむ時間を作っていきたいと思います。(40代)

・たくさんの保護者・保育関係者の方々に、(川田先生の)講座をきいて、いっぱいいっぱいに溢れそうになっている心のコップのお水を減らし、「また頑張ろう」と感じてもらえたらと思います。私も、いつもコップのお水を減らしてもらっています。(40代)

・イヤイヤ期は大人(社会)の視点からとらえてしまいがちだが、なぜ子どもがイヤイヤするのかを理論的に理解することで、子ども視点から、大人(社会)の問題を考えていかなければならないという点に大いに共感した。とくに外国人留学生の体験との対比を通じて、子どもが、あるいは子育てをする親も、のびのびしにくい世の中にある、ということがイヤイヤ期というものには潜んでいるのではないかという分析は、とりわけ僕のような若年層が今後社会をどのように構築していくべきなのかということを考える機会ともなった。世間体や、あるいは子ども自身のためを思って、私自身、イヤイヤぐずる子どもにはある程度指導をすべきであると考えていたが、この考えには「2歳児前後はきちんとできないのが当たり前」という視点が抜け落ちていた。子どものためを思うなら、ある程度きちんとできるような年頃になってからしかるべき指導をするのでも遅くない、いやむしろその方が適切なのかもしれないと思った。今後、社会全体が、子どもに、そして子育てに寛容な社会となることを願います。(20代)。

・正直なところ、平日(しかも月曜日)のこの時間は、業後に急いで帰って、とりあえず子どもの食事だけを準備して…と忙しかったですが、ラジオ感覚で聴くことができたのはとてもありがたかったです。あえてレジュメ等がなかったのも良かったです。(30代)

・保護者の観点で、実情を踏まえたイヤイヤ期への対応方法・解決策について、具体的にご教示いただけますと大変ありがたいです。(40代)

・「イヤイヤ期」を「ブラブラ期」にするためにも、大人が肩の力を抜いてだらっとすることの大事さに共感しました。(40代)

・専門的で、難しい内容なのだろうか?と、少し緊張しながら参加しましたが、ききやすく、なるほど!などの話もあり、楽しい1時間でした。また、機会があれば参加したいです。(40代)