バイオメカニクス、知覚-運動科学
- メッセージ
- Life is motion. スポーツから絵画に書かれた動きまで、あらゆる動きの極意を追求しています。興味がある方は、これまでの研究室の成果をまとめた著書「トップアスリートの動きは何が違うのか(化学同人)2011」を読んでください。
- 所属
- 研究院所属(分野)
- 人間発達科学
- 学院所属(講座)
- 身体教育論
- 学部所属(系)
- 健康体育学
- 研究グループ名
- 身体運動科学
2012.04.02 更新
- 山田 憲政
- YAMADA Norimasa
専門領域
研究の内容を表すキーワード
スポーツ科学、身体教育論、知覚・運動科学、バイオメカニクス
研究の詳細な内容
「運動とは一切の生命の本質である」という観点から身体運動に着目し,脳による制御という見方ではなく全身や外界との供応という見方でその生成の原理を研究している.これまでの研究成果は以下の通りであり,スポーツ科学,脳神経科学,認知科学の分野でその成果を公開している.
1. 関節に作用するトルクを定量化し,中枢神経系が制御できない要素を明らかにした.これは近年,運動依存トルクとしてスポーツ科学の分野で着目されている.
2. 身体運動のゆらぎを詳細に分析し,その特性から身体運動の履歴性を明らかにした.
3. 遠心性の神経情報と求心性の神経情報の相互作用を身体運動から明らかにした.
4. 絵画と観察者の間で生成される情報に着目し,静止した絵画に運動を埋め込む方法を明らかにした.
さらに現在は,以下のテーマを研究あるいは構想中である.
1. 身体知と呼ばれる身体を介した学習のメカニズム
2. 身体性の運動情報の伝達メカニズムあるいは他者との共振メカニズム
3. 身体感覚の主観性と履歴性
これら身体運動の理の追求を通して,身体を介した世界の理解という大きな問いへささやかな接近を試みている.その際に,生理学や医学などの客観的な外部観察が見落としてきた“生きている身体”が織りなす現象や,人間が歴史上作り上げてきた言語とは異なる情報媒体(身体運動そのものや絵画・映画などの映像)にこだわっている.
1. 関節に作用するトルクを定量化し,中枢神経系が制御できない要素を明らかにした.これは近年,運動依存トルクとしてスポーツ科学の分野で着目されている.
2. 身体運動のゆらぎを詳細に分析し,その特性から身体運動の履歴性を明らかにした.
3. 遠心性の神経情報と求心性の神経情報の相互作用を身体運動から明らかにした.
4. 絵画と観察者の間で生成される情報に着目し,静止した絵画に運動を埋め込む方法を明らかにした.
さらに現在は,以下のテーマを研究あるいは構想中である.
1. 身体知と呼ばれる身体を介した学習のメカニズム
2. 身体性の運動情報の伝達メカニズムあるいは他者との共振メカニズム
3. 身体感覚の主観性と履歴性
これら身体運動の理の追求を通して,身体を介した世界の理解という大きな問いへささやかな接近を試みている.その際に,生理学や医学などの客観的な外部観察が見落としてきた“生きている身体”が織りなす現象や,人間が歴史上作り上げてきた言語とは異なる情報媒体(身体運動そのものや絵画・映画などの映像)にこだわっている.
略歴
1985年 5月筑波大学体育科学系準研究員
1987年10月北海道大学教育学講師
1990年10月北海道大学教育学助教授
2010年11月北海道大学教育学研究院教授
1991年9月〜1992年2月ペンシルバニア州立大学健康人間発達学部客員研究員
1992年2月〜1992年5月ウォータルー大学キネシオロジー学部客員助教授
1998年3月〜1999年3月アムステルダム自由大学人間運動科学部客員研究員
2002年4月〜2004年3月国際日本文化研究センター共同研究員
1987年10月北海道大学教育学講師
1990年10月北海道大学教育学助教授
2010年11月北海道大学教育学研究院教授
1991年9月〜1992年2月ペンシルバニア州立大学健康人間発達学部客員研究員
1992年2月〜1992年5月ウォータルー大学キネシオロジー学部客員助教授
1998年3月〜1999年3月アムステルダム自由大学人間運動科学部客員研究員
2002年4月〜2004年3月国際日本文化研究センター共同研究員
主な研究業績
1. Nature of variability in rhythmical movement, Human Movement Science,14,371-384, 1995.(単純な身体のリズム運動がフラクタルであることを突き止めました. )
2. Chaotic swaying of the upright posture. Human Movement Science, 14,711-726,1995.(プレスリリース:日本経済新聞1996年12月14日)
3. Modulation of elbow joint stiffness in a vertical plane during cyclic movement at lower or higher frequencies than natural frequency, Experimental brain research,153: 394–399,2003.(博士第一号阿部君(現:東京大学先端科学技術研究センター)との論文です。運動周波数と共に関節スティフネスが変化することを示しました。現在では、スティフネス調整モデルにはかかせない知見となっています)
4. フェルメールが約350年前に捉えた女性の身振り,西洋美術研究,5,124-135,2001
(フェルメールの代表作、「牛乳を注ぐ女」の動きを分析しました。絵画に描かれた人間の動きの分析は世界初だと思います。2007年東京開催のフェルメール展ではカタログで紹介されました。その他にも、絵画の運動研究を以下で発表しています。
1)身体運動の絵画への埋め込み, 認知科学, 7,330-340, 2000.
2)「動く襖絵」に内在する錯視のメカニズム,認知科学,12,107-112,2005.(「近代日本の身体感覚」(読売新聞書評有り)にも掲載されています)
3)絵画における一体多の視線の動きの表現,北海道大学院教育学研究科紀要,97, 41-56.2005
(http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/14670)
4)運動情報を伝達するための運動記述法,北海道大学教育学研究科紀要,98,89-102, 98.2006
(http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/14433)
5. Anticipation of elbow joint perturbation shortens the onset time of the reflex EMG response in biceps brachii and triceps brachii, NeuroScience Letters,412,56-61.2007.
(博士第二号、小池君(現:室蘭工業大学)の博士論文の中心をなす研究です.外力を予測すると反射の時間も短縮されることを初めて明らかにしました)
6. 運動技術レベルと運動観察能力の関連,スポーツ心理学,2010 (博士過程・大島君との研究です。出来ることが見えることに関連することを実験的に示すことに成功し、5月21日付けの科学新聞で紹介されました)
7. 行為へのまなざし:他者行為観察と自己行為生成のダイナミクス、特別講演、第12回日本日本認知神経リハビリテーション学会、2011年(大阪)(注目していた学会の特別講演者に選んでいただきました)
8. トップアスリートの動きは何が違うのか、化学同人、2011年(単著)(日経サイエンス2012年3月号とサンデー毎日2月5日号に書評、北海道医療新聞に研究紹介)
2. Chaotic swaying of the upright posture. Human Movement Science, 14,711-726,1995.(プレスリリース:日本経済新聞1996年12月14日)
3. Modulation of elbow joint stiffness in a vertical plane during cyclic movement at lower or higher frequencies than natural frequency, Experimental brain research,153: 394–399,2003.(博士第一号阿部君(現:東京大学先端科学技術研究センター)との論文です。運動周波数と共に関節スティフネスが変化することを示しました。現在では、スティフネス調整モデルにはかかせない知見となっています)
4. フェルメールが約350年前に捉えた女性の身振り,西洋美術研究,5,124-135,2001
(フェルメールの代表作、「牛乳を注ぐ女」の動きを分析しました。絵画に描かれた人間の動きの分析は世界初だと思います。2007年東京開催のフェルメール展ではカタログで紹介されました。その他にも、絵画の運動研究を以下で発表しています。
1)身体運動の絵画への埋め込み, 認知科学, 7,330-340, 2000.
2)「動く襖絵」に内在する錯視のメカニズム,認知科学,12,107-112,2005.(「近代日本の身体感覚」(読売新聞書評有り)にも掲載されています)
3)絵画における一体多の視線の動きの表現,北海道大学院教育学研究科紀要,97, 41-56.2005
(http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/14670)
4)運動情報を伝達するための運動記述法,北海道大学教育学研究科紀要,98,89-102, 98.2006
(http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/14433)
5. Anticipation of elbow joint perturbation shortens the onset time of the reflex EMG response in biceps brachii and triceps brachii, NeuroScience Letters,412,56-61.2007.
(博士第二号、小池君(現:室蘭工業大学)の博士論文の中心をなす研究です.外力を予測すると反射の時間も短縮されることを初めて明らかにしました)
6. 運動技術レベルと運動観察能力の関連,スポーツ心理学,2010 (博士過程・大島君との研究です。出来ることが見えることに関連することを実験的に示すことに成功し、5月21日付けの科学新聞で紹介されました)
7. 行為へのまなざし:他者行為観察と自己行為生成のダイナミクス、特別講演、第12回日本日本認知神経リハビリテーション学会、2011年(大阪)(注目していた学会の特別講演者に選んでいただきました)
8. トップアスリートの動きは何が違うのか、化学同人、2011年(単著)(日経サイエンス2012年3月号とサンデー毎日2月5日号に書評、北海道医療新聞に研究紹介)
所属学会
日本バイオメカニクス学会、日本認知科学会、会員
Human Movement Science誌 編集委員
Human Movement Science誌 編集委員








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