北海道大学教育学部・大学院教育学院のウエブサイトにようこそ。
このページを訪れていただいたことに感謝申し上げます。
最初に、2011.3.11東日本大震災において犠牲になられた方々、ご遺族の方々に深く哀悼の意を表したいと思います。また、地震、津波、原発事故で、被災された方々、現在も避難を余儀なくされている方々に心からお見舞い申し上げます。私たちも日本社会の復興と再生のためにささやかでもできることを考え、尽力していきたいと思っています。
さて、以下に、北海道大学教育学部・大学院教育学院の紹介とその特徴、部局としての課題を記して、何ほどか参考になればと考えます。
北海道大学教育学部・大学院教育学院は、北海道を基盤として地域社会の教育課題に応えるとともに、また全国の主要基幹総合大学における教育学の研究と教育を行う拠点の一つとして、世界に開かれた普遍的なテーマでの研究・教育を行っています。
学士課程教育を行う教育学部は、教育心理学系、教育社会科学系、教育基礎論系、健康体育系の4つの系から構成されています。現在学生数(4学年・聴講生等含む)は、229名です。(2011年4月1日現在)
また、修士課程教育と博士後期課程教育を行う大学院教育学院は、学校教育論、生涯学習論、教育社会論、教育心理学、臨床心理学、健康教育論、身体教育論、多元文化教育論の8講座によって編成されています。大学院生数(修士・博士両課程、研究生等を含む)は、227名です。(2011年4月1日現在)
上記に対して、教育学部の専任教員は、40名、大学院教育学院担当教員は、55名(上記40名に加えて多元文化論講座、高等教育推進機構などの15名の教員が加わる)です。(2011年5月1日現在)
また、学生・院生の皆さんの勉学をささえる、図書室、教務、会計、庶務などの大学職員が10名(専任、短期雇用を含む)います。
教育学部・教育学院は、北海道大学の12学部、17研究科・学院の中では、比較的小さな部局ですが、対象としている研究・教育の範囲は大きな広がりを有しています。教員スタッフの学問領域の出自も広い範囲に及び、学際的な性格をもつものとなっています。
入学した学生・院生の皆さんには、歴史と伝統をもつ総合大学の条件を活かして他部局・部門に学び、交流し、友人を得て豊かな知見を身につけてほしいと思います。また、学際的な内容をもつ本学部・学院において、自由闊達に学び研鑽を積まれ、その成果を生かして、教育関係職、公務労働分野、民間諸団体、企業関係、研究者、専門職など、社会の諸分野で活躍していただきたいと考えます。そのために、本部局の教職員は、「教職協働」の精神で皆さんの学習と研究のサポートをしていきたいと考えます。
北海道大学教育学部は、1949年に設立され、2009年に創立60周年を迎えました。60周年記念行事では、近年の研究と教育活動の成果と到達点を振り返り、新たな展望を考えるシンポジウム等を行いました。その中では、①グローバル時代における国民教育の見直し課題、②様々な発達のゆがみに立ち向かう課題、③若者の大人への移行と自立支援課題、④教員養成の高度化にともなう教員の指導力量引き上げの課題が求められてきていること、またそれら4つの課題に本学部・学院が研究・教育において今後多面的に応えていく方向が確認されました。
1953年に設置された大学院教育学研究科は、数度の拡充・再編を経て、2007年に、教育学研究院(研究組織)と教育学院(教育組織)に再編しました。この教育学院は、研究者の養成を行う目的とともに、高度な知識を有する専門職業人の養成も目的としております。2011(平成23)年度からは、新たに臨床心理学講座を設けました。
考えてみれば、1990年代から21世紀の現在にかけて、国境を越えたグローバル経済の展開は、産業構造、就業構造を大きく変容させ、コミュニテイや家族のありようにも変動を与えています。それらは、知識基盤経済化とも呼ばれてきました。こうした変動は、「知」のありようや次代の人間形成と人材育成システムに関わる教育に改革を求めてきています。学校改革・社会教育改革と並び、高等教育改革は、その中心舞台の一つです。ご存じのように、いま、世界の大学・高等教育は大きな転換期(=変動期)にさしかかっています。大学の経営や統治の模索、研究と教育の質保証、大学財政の基盤強化、学士力強化、高度専門職業人の養成などは、国際的な共通の検討課題となっています。これらに対して、学問の自由と大学の新たな自治のありようを深め直すことも喫緊の課題となっています。そして、教育学研究は、このような足下の社会と大学の変動に対して、どのような積極的な発言ができるかも問われています。
転換期(=変動期)は、一方において危機の時代を意味しますが、他方では新たな挑戦と創造の時代を意味します。
本部局初代学部長の城戸幡太郎は、人間の条件としての教育、ヒューマニズムとしての教育、生活形成としての教育を、教育の本質ととらえ、北海道の現実を踏まえ、教育計画の重要性を提起し、本部局の雄大な構想を提示していました。
私たちは、本部局創設期の城戸幡太郎をはじめ、この部局を築いてきた先哲の方々の知見に学び直したいと思います。同時に、私たちの共同・協働の力で、新たな時代の課題に創造的に立ち向かう教育・研究「計画」力量を高めていきたいと考えています。
前述したように、本部局創立60周年で確認した4つの課題をはじめ、私たちの研究・教育の課題は、人間の成長・発達の心理的生理的メカニズム、学習・教育の内容方法とそれを支える教育課程や社会環境・制度システム、身体スポーツ文化と健康教育、国際化と多元文化理解、教育を支える高度な専門職業人養成などの基礎的かつ実際的な内容を有しています。
私たち教職員一同は、各国の留学生を含む多数の学生・院生の教育・研究指導に当たるとともに、勉学生活、カリキュラム、キャリア設計などの要望を受け止め、その充実改善を図っていきます。
また、同じ時代を生きる者として、学生・院生、教職員共に未来の人間社会の希望を紡ぐための智恵と実践を共有していきたいと考えます。
皆さんが、このサイトを通して私たちの諸活動について興味・関心をもたれ、入学・進学、学習・履修相談、教育研究交流の対象として活用下さることを念願します。
北海道大学教育学部長
大学院教育学研究院長・教育学院長
姉崎洋一








